研究課題
平成21年度は、最終年度として日英米3ヵ国での紙おむつに関するインターネット調査結果の基本解析、さらに進んだ統計解析やその解釈を行った。その過程で共同研究者である英国エジンバラ大学のJ.Dawson教授を招聘して、消費者のブランド、メーカー、小売店舗などに関する消費者選択行動や広告効果をテーマに、論点や発見物の析出を行った。また米国カリフォルニア州立大学のR.Simeon教授など複数のマーケティング研究者からもコメントを受けた。数度にわたる研究会での議論を経て、本研究課題である「クロスメディアによるブランド・コミュニケーション戦略に関する日英米の国際比較」を行った。(1)タッチポイントベースのブランド・コミュニケーションモデルの構築と仮説の提示、(2)アンケート調査を通じた日英米の消費者購買行動の実証(国別の共通性や差異性の抽出)、(3)新しい広告効果測定モデルの理論上・実務上のインプリケーションの提示、この3点がそれである。それを受けて日本広告学会関西部会および同全国大会(9月、11月)や日本商業学会関西部会(12月)で相次ぎ報告する機会を得た。報告論題はそれぞれ、「小売店舗内外におけるブランド・コミュニケーションミックスと広告効果モデルの研究」、「ブランド・コミュニケーションミックスと広告効果」であった。なお日本広告学会の学会誌『広告科学』第52集にも同名の論文を掲載し、日本商業学会第60回全国研究大会でも報告の後、同学会の学会誌『流通研究』にも別の論文が掲載される予定である。さらにEAERCD、AMS、AAAな海外の学会での発表やジャーナルへの投稿を準備している。もちろん、各研究分担者が個別に研究成果を発表している。
すべて 2009
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)
Direct Marketing Review Vol.8
ページ: 5-15
J.Biosci.Bioeng. 107
ページ: 296-300