研究課題/領域番号 |
19330106
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉川 徹 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (90263194)
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研究分担者 |
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
ノース スコット 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (20379225)
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キーワード | 日米比較 / 長期追跡調査 / ライフコース / 家族 / エイジング / 職業条件 / 共分散構造方程式 / 意識変容 |
研究概要 |
本年度は、当初の計画どおりに日米比較データの分析を進め、その研究成果を順次報告、公開した。 第一に計画していた学会発表にかんしては、国内学会2回、国際学会1回の計3回を行なっている。 第二に計画していた刊行物としては、全370ページの報告書冊子を作成した。ここには調査の経過と、学説の整理、基礎分析、応用分析などの一連の成果がまとめられている。これはpdfファイルでウェブ上に公開されている。ウェブ公開と並行して、調査対象者や研究者など200件については冊子体を送付した。なお、この報告書は本科学研究費補助金研究に先行して平成16年度から実施されていた「職業と家族とパーソナリティについての同一パネル長期追跡調査」の研究成果報告を兼ねたものとなっている。現在、この報告書をベースに、本研究の成果を一般書籍として刊行すべく、準備を進めている。 第三に学術論文業績としては、協力研究者によって本データを用いた学術論文が計2本発表されている。この他に博士学位論文3本において、本調査データに基づいた研究が展開されている。 第四点目としては、調査データのWEB上での公開を進めた。まずアメリカの共同研究先から公開の許諾を得て、日米比較分析が可能なかたちの公開用のデータセットの作成を完了した。そして2010年1月に日本語版、英語版のデータの供用を開始している。 こうした一連の研究により、日米のライフコースの違いや同質性、日本型福祉社会の実態、仕事にかんする価値観変容などが明らかになっている。現時点で研究計画はほぼ達成された状態にあるが、投稿中の論文も複数存在しており、次年度には学会発表の予定もある。これらを順調に進めていくことが、来年度以降の目標となる。
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