研究課題/領域番号 |
19330106
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉川 徹 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (90263194)
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研究分担者 |
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
ノース スコット 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (20379225)
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キーワード | 日米比較 / 長期追跡調査 / ライフコース / 家族 / エイジング / 職業条件 / 共分散構造方程式 / 意識変容 |
研究概要 |
研究の最終年度にあたる本年度は、日米で過去40年の時間をかけて実施してきた長期追跡パネル調査のデータを比較分析し、その知見をまとめた。具体的には以下の成果を挙げることができた。 第一に、シンポジウムや講演、コラム執筆などの機会に、本研究で得られた日米比較データが、大阪大学人間科学研究科に設置されている社会調査データアーカイブSRDQにおいて、英語版、日本語版ともに公開されていることを広く伝え、データの二次的な利用の促進に努めた。 第二に、自らの研究グループのメンバーによる分析結果の報告に務めた。2010年8月に開催されたアメリカ社会学会では、日米比較分析の主要な部分にかんして計量モデルを用いた学会報告を行なった。2010年5月には関西社会学会において、1つのセッションを専有して4本の報告を行ない、中高年期の生活と意識の関係についての知見に焦点を絞った成果報告をした。この他に数理社会学会大会においては、パネル調査における意識項目の利用の妥当性についての調査方法論にかかわる報告を行なった。 第三に、この研究計画とその前の研究計画の過去6年間の研究の集大成として、計量社会学の専門書を市販刊行すべく準備を行なった。残念ながら年度内の刊行は叶わなかったが、研究会を重ねて、各自の執筆分担を明確にし、原稿を作成した。あわせて出版社との折衝を行ない、2011年9月に書籍を刊行することを内定させた。 第四に、日米比較研究のアメリカ側の共同研究先であるメリーランド大学のスクーラー教授との間で、研究レビューや成果についての意見交換を行ない、今後の研究設計と分析計画を立てた。
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