研究課題
基盤研究(B)
本研究は、近世から近代移行期の200年に着目し、徳川期の人口史料を利用することから、庶民のライフコースと、社会的・地理的移動を中心とした社会的ネットワークについて、そのパターンと要因を解明することを目的としている。具体的には以下の3本柱で進める。(1)ライフコース分析:結婚・出生・移動・死亡などの人口学的イベントについて、形式人口学的分析やイベントヒストリー分析を用い、そのパターンと要因構造を多層的・多角的に明らかにする。これらについて都市と農村、農山漁村間、また地域(東北、中央、西南)・社会・時代による比較をめざす。(2)ネットワーク分析:社会学のネットワーク分析の方法を家族・世帯形成に応用し、結婚・養子縁組による社会階層的移動、地理的移動を明らかにすることから、社会的ネットワークの広がりについて考察する。(3)史料整理とデータ構築作業:上記二つの分析を可能にすべく、宗門改帳・人別改帳を中心とする史料整理とデータベース構築を行い、分析のためのフラットファイルを整備する。
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Prudence and Pressure : Reproduction and Human Agency in Europe and Asia, 1700-1900(Tsuya, Noriko, Wang Feng, George Alter, James Lee et al.)(MIT Press)
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House and the Stem Family in Eurasian Perspective.(Fauve-Chamoux, Antoinette et al.(eds.))(Bern : Peter Lang)
統計特集 : 歴史と統計 60(7)
ページ: 27-32
Continuity and Change 22(3)
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