研究課題
平成20年度においては、19年度にひきつづいて文献、資料の分析とともに、インタヴューなどの質的調査の継続、その結果の分析をおこなった。公共性を重視する病院ケアのセクター、自動車企業グループの販売のセクター、および若年層就業支援(ジョブカフェ)において実施した、主として自由記述式の質問票の結果について、質的データの分析をおこない、また、対人サーヴィスのセクター、製造業のセクターにおいても、インタヴューなどを実施した。これらの複数のセクターを組織領域として比較研究を進めた。これらの調査の分析をもとに、平成20年5月に来日した、フランス労働経済社会学研究所(LEST)の研究者、P.モッセ、T.リボーとともに、東京日仏会館、若年層雇用支援機関、自動車販売労組において、医療関係者、若年層雇用支援の担当者、労働組合の責任者の参加をえて、シンポジウムを開催し、これらの成果について、報告書を作成した。平成20年9月、研究代表者・原山哲が、若手研究支援者とともに、バルセロナで開催された国際社会学会(ISA)のフォーラムの労働社会学のセッションで研究報告をおこなった。フランスの研究者P.モッセらと執筆した著書に、医療ケアのセクターの調査の結果を発表した。さらに、大学卒業生へのキャリア形成の数量的調査の結果について、就職氷河期を経験した世代の問題を中心に、その結果の一次的な概略的分析をおこない、転職、社会参入の方向性についての概要を、ウエブサイトで公開した。
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