研究課題/領域番号 |
19330115
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
寺田 良一 明治大学, 文学部, 教授 (00163923)
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研究分担者 |
舩橋 晴俊 法政大学, 社会学部, 教授 (30130751)
平林 祐子 都留文科大学, 文学部, 准教授 (30329578)
堀田 恭子 立正大学, 文学部, 准教授 (20325674)
藤川 賢 明治学院大学, 社会学部, 教授 (80308072)
堀畑 まなみ 桜美林大学, 総合科学系, 准教授 (40348488)
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キーワード | 環境社会学 / 環境問題 / 環境年表 / 環境運動 / 国際比較 |
研究概要 |
本研究の目的は、近年経済関係の深化に伴い、資源や環境負荷の移動の増大、環境運動・NPOの相互交流等が急速に進むアジア・太平洋諸国を中心に、広域的な圏域を視野に納めた環境問題の関係性、普遍性と個別性、問題の時系列的な展開と空間的、領域的な関係性やイシューの連関の分析などを、「環境年表」の作成という形で総合化、相対化した、比較環境社会学的分析をめざすことである。 本研究の3年目に当たる当該年度は、前年度に新聞記事データベース、文献資料、各国の環境運動組織や環境関係行政機関等のウェブサイトなどから収集した、環境問題や事件の生起、環境法の制定や規制の施行、訴訟や判決、経済主体の動向、環境関係の条約、国際法、国際機関の動向等のテキストデータを、体系的かつ有意味な「環境年表」へと整序することに傾注し、2010年11月に『環境総合年表』(すいれん舎刊)として上梓した。環境社会学における年表作成の意義を中心として、2011年6月に開催される環境社会学会大会で研究報告を行う予定である。 さらに、研究対象である、日本とアジア・太平洋地域の環境問題や環境運動についての比較研究を進めた。インドのボパール事件、日米韓のPRTR制度比較、アメリカの自然災害と社会的公正問題、台湾の新幹線騒音問題、中国の環境問題、アスベスト問題の国際比較、日本の食品公害問題、リサイクル政策、景観保全問題等についての研究論文をまとめ、「研究成果報告書」として2011年3月に刊行した。
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