研究課題/領域番号 |
19330116
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
孝本 貢 明治大学, 商学部, 教授 (60101333)
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研究分担者 |
森 謙二 茨城キリスト教大学, 文学部, 教授 (90113282)
村上 興匡 大正大学, 人間学部, 准教授 (40292742)
土居 浩 ものつくり大学, 技能工芸学部, 准教授 (20337687)
清水 克行 明治大学, 商学部, 講師 (40440135)
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キーワード | 死者 / 慰霊 / 祭祀 / 平和祈念 / 戦争 |
研究概要 |
本研究は、地域共同体における戦争死者慰霊祭祀の歴史と現状を解明し、戦後60年の社会変化によって引き起こされつつある、戦争死者慰霊祭祀施設の性格と意味づけの変化について検討することを目的とする。その目的を達成するために、(A)戦後建立された戦争死者慰霊祭祀施設の諸相、(B)戦争死者慰霊祭祀の歴史的変遷、(C)戦争死者慰霊祭祀と無縁慰霊祭祀との比較検討、の3つを行い、従来あまり言及されてこなかった戦争死者慰霊祭祀の(1)地域性、(2)歴史性、(3)民俗伝統との関わりを明らかにすることを目指した。 2008年6月に明治大学において研究協議会を行い、情報交換を行うと共に、各部分担当者からの研究報告が行われ、昨年度に引き続き各自調査研究を行うこととした。 (A)の戦闘員死者慰霊施設を担当する孝本は、宮崎県および長野県の戦死者慰霊施設の歴史的な変化について資料収集、施設関係者からの聞き取り調査を継続した。非戦闘員の戦争死者を担当する村上は、全国戦災都市連盟関連の資料収集を継続した。 (B)を担当する森は、福島県伊達市月舘(旧下手渡藩)の「大位牌」関係の資料収集を継続した。 (C)として、民俗社会における不慮の死者のための慰霊施設についての調査を担当する土居は、沖縄県における戦争死者遺骨収集活動についての調査、資料収集を進めた。 2008年12月には全体として、高野山奥の院(和歌山県)にある戦争死者慰霊施設の調査を行うとともに、各自の研究内容について情報交換を行った。 最終年度である2009年に本研究の成果発表を日本宗教学会第68回学術大会(京都大学)においてパネル発表の形で行う予定であるが、発表内容の検討、役割分担を決める研究協議会を、2009年3月、明治大学において行った。
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