研究課題/領域番号 |
19330124
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
出口 正之 国立民族学博物館, 外来研究員 (90272799)
|
研究分担者 |
西村 祐子 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (80276451)
廣瀬 浩二郎 人間文化研究機構・国立民族学博物館, 民族文化研究部, 准教授 (20342644)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2010
|
キーワード | 言政学 / 基軸言語 / Linguapolitics / 取引言語 / 聴覚言語 / 視覚言語 / 点字 / グロービッシュ / 言政学的言語選択 / 言政学的言語価 / linguapolitical valency |
研究概要 |
本研究は「言政学」という新しい概念を創出し、その概念が分析用具として使用可能かどうかについて、NGO、NPO(以下NPOという)のネットワークを対象として検討した。言政学とは<複数の「言語」が使用可能な状況の中で、1つ又は複数の「言語」を取引言語として選択する前後に生じる、社会的な影響を考察する学際的科学>としている。その結果、インターネット時代には、「国境より言語境」が重要であり、各NPOにとっては、連携可能な言語の数(言語価)が、連携には決定的に重要であることが判明した。さらに、第一には、第二次言政学としてコンピュータの文字コードやOSも研究対象となりうること、第二には、第二次言政学として、手話や点字を言政学の枠組みを使って、考察した場合に、手話は視覚言語、点字は触覚言語として、情報の受容器官に着目する方法を開発した。このような基礎研究は、日本企業の社内言語としての英語、クラウド・コンピューターの言語やソーシャルネットワークの言語、手話や点字の社会科学的な検討などを可能にし、新しい研究分野としてブレイクスルー可能性を見出すことに成功した。
|