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2008 年度 実績報告書

ホームレスに対する自立支援策の展開と支援の在り方に関する地域比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 19330130
研究機関大阪府立大学

研究代表者

中山 徹  大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (40237467)

キーワード貧困問題 / ホームレス / 生活保護受給者 / 社会的排除 / 社会的包摂 / 自立支援
研究概要

本研究で解明すべき点は、自立支援法の後半5年の検証と地域的特徴を踏まえた自立支援策の在り方を検討することである。研究の2年目である2008年度は、以下の調査・研究等を実施した。
1、「実施計画」策定自治体に対する調査。守口市域の野宿生活者(ホームレス)に対する分布図と生活実態調査(回答率約50%)結果を踏まえ、社会資源のない自治体の特徴を明らかにした。また、2007年厚生労働省実施の全国調査データについて使用許可を受け、大阪府等の自治体の地域的特徴に関して分析している。また大阪府泉北・泉南ブロックの巡回相談記録等についてまとめている。さらに、自立支援センター就労退所者支援のNPO「Oikos堺」入所者の資料を入手し支援の事例検討を開始している。
2、「実施計画」を策定していない自治体における担当部局とホームレスに対する生活実態に関する聞き取り調査。兵庫県下で最もホームレスが多い尼崎市の生活実態について「悉皆調査-分析編」を刊行した。また、同市の概数調査は、2007年度に引き続き2008年度も実施し、調査結果については属性別マップ等支援のための素材づくりをした。
3、定点観測のため資料収集と支援団体等への聞き取り調査を実施した。大阪府・市はもとより仙台市、徳島市、和歌山市等の支援組織等について実施した。また地方農村都市の社会的不利条件にある就労不安定層についても聞き取り調査等を実施した。
4、ホームレス支援システムのあり方の比較を行うため、先進的と考えられる韓国ソウル市支援システムの変容過程を把握するため現地聞き取り調査を実施した。
5支援団体の全国組織「ホームレス支援全国ネットワーク」の政策提言活動等に協力した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ホームレス問題と自治体および民間・NPOセクターの課題-「もう一つの全国ホームレス調査」を手がかりに2009

    • 著者名/発表者名
      中山徹, 水内俊雄
    • 雑誌名

      大阪市政調査会 No162

      ページ: 104-129

  • [雑誌論文] ホームレスの実態に関する全国調査及び尼崎市悉皆調査分析報告書2009

    • 著者名/発表者名
      中山徹, 他5人
    • ページ
      97
  • [学会発表] 第1分科会「社会的包摂政策の現在-欧州と日本-」2008

    • 著者名/発表者名
      中山徹(座長)
    • 学会等名
      貧困研究会
    • 発表場所
      法政大学
    • 年月日
      2008-10-18
  • [図書] 南大阪における新しい仕事づくりと地域再生2008

    • 著者名/発表者名
      中山徹, 橋本理
    • 総ページ数
      100
    • 出版者
      公立大学法人大阪府立大学
  • [備考]

    • URL

      http://www.sw.osakafu-u.ac.jp/~nakayama/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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