研究課題/領域番号 |
19330142
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大坊 郁夫 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (50045556)
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研究分担者 |
谷口 淳一 大阪国際大学, 人間科学部, 専任講師 (60388650)
磯 友輝子 東京未来大学, こども心理学部, 専任講師 (00432435)
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キーワード | 社会的スキル / 社会的スキルトレーニング / 非言語コミュニケーション / 課題解決 / 対人コミュニケーション / 顔面表情 |
研究概要 |
コミュニケーション・チャネルの持つ相互関連的な働きについての理解を高め、また、ふだん意識されずに用いられているチャネルの意識化とその働きについてのフィードバックにより、意図的な意思表現の強化、そして、2者・小集団場面におけるコミュニケーションの記号化と解読力の実践的な活用を目指すことを基本の目的とするものである。 1)2者間の対面コミュニケーション・シーンを大学生を対象として初対面同性の33組(男性18、女性15組)実験的に設定し、親和性と非言語コミュニケーション特徴との関連を検討した。2)感情的話題を提示した場面での視線と発話行動との連動性、および、顔面表情の活性化を促すトレーニングを大学生2者1組15組を対象として実施し、コミュニケーション・チャネルの相補的な関係、顔面表情の相互模倣を通しての自己理解、その促進の効果を検討した。 2)課題解決場面を設定し、課題解決を目的とする4人集団でのコミュニケーションを設定し、問題解決の正否と参加者の自他評定(リーダーシップ、自己主張、親和性等)との関係について、検討した。この課題後に、参加者を録画映像を視聴し、参加者自身による評価を行った。未達成時に社会的外向性の効果が大きく、リーダーシップ、参加度、相互作用がより活発であることが示された。リーダーシップ行動の程度は、達成正否の別に異ならず、相互作用を促進していることが示された。 3)街中での2人会話シーンをおよそ100組収集・収録した(先輩-後輩、親子、きょうだい、友人、恋人・夫婦関係等)。さらに、今後実施の説得、欺瞞等の対人状況を設定したシーンを加え、次年度実施のための対人関係解読トレーニング用の刺激素材を作成とする。
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