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2007 年度 実績報告書

数学力コンポーネントに応じた診断テストと学習指導法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19330146
研究機関東京大学

研究代表者

市川 伸一  東京大学, 大学院・教育研究科, 教授 (70134335)

研究分担者 南風原 朝和  東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50156246)
清河 幸子  東京大学, 教養学部, リサーチフェロー (00422387)
杉澤 武俊  独立行政法人大学, 入試センター・研究開発部, 助教 (30361603)
瀬尾 美紀子  相模女子大学, 学芸学部, 特別研究員 (90431775)
キーワード教授法 / テスト開発
研究概要

これまで開発をすすめてきた数学の学力,学習力診断テストCOMPASSについて,実施マニュアル,採点マニュアル,分析用ソフト等を整備した。最新バージョンを小学校,中学校で実施した結果を学校にフィードバックし,授業改善のためのコンサルテーションを行ってきた。一方,COMPASSのコンポーネントに即した指導法を授業形式で行えるような「学習法講座」を開発して,中学生を対象に試行的な実践を行った。具体的には,「(1)数学的概念,用語の理解」「(2)文章題解決における図表の利用」「(3)論理的推論のための方略」「(4)工夫による迅速な計算」をとりあげた。このうち,(1)(4)むについては,90分ほどの講座でもかなりの効果が見られ,日常的な学習の改善にも役立ちそうなことが示唆された。(2)の図表の利用については,ニュージーランドの学校における授業観察の結果から,生徒間の数学的コミュニケーションの中で図表を使うことが,個人的な問題解決での図表利用に結びつくことが示唆された。また,(3)の論理的推論の進め方については,我が国の算数,数学教育の中で直接的に扱われていないため,問題文から具体例をいくつか生成しつつ,証明または反例の提示へとすすむ方略を教示して練習していくようなプログラムを考案し実践してみたが,十分な定着や効果はまだ見られておらず,今後の大きな課題である。なお,COMPASSの構造については,階層的な因子分析に加えて,新たな解析法であるRule Space Modelの適用を試み,そのための基礎的データを取得して分析を開始した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] What kinds of perceptions and daily learning behaviors promote students'use of diagrams in matics problem solving2007

    • 著者名/発表者名
      Uesaka, Y., Manalo.E., & Ichikawa,
    • 雑誌名

      Learning and Instruction 17

      ページ: 322-335

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Peer instruction as a way of promoting spontaneous use of diagrams when solving math word problems2007

    • 著者名/発表者名
      Uesaka, Y. & Manalo, E.
    • 雑誌名

      Proceedings of the 29th Annual Meeting of the Cognitive Science Society

      ページ: 677-682

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本心理学会第71回大会2007

    • 著者名/発表者名
      瀬尾 美紀子・篠ケ谷 圭太, 鈴木 淳也・市川 伸一
    • 学会等名
      小・中学校教師の算数・数学学習方略に対する認知-方略の有効性, 指導状況, 生徒の方略使用の関係一
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2007-09-20
  • [学会発表] 数学的推論力育成のための指導法開発-COMPASS課題を用いた方略改善の試み-2007

    • 著者名/発表者名
      瀬尾 美紀子・市川 伸一
    • 学会等名
      日本教育心理学会第49回総会
    • 発表場所
      文教大学
    • 年月日
      2007-09-16

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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