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2008 年度 実績報告書

うつ病に対する心理療法プログラムの開発とその効果の実証的検討

研究課題

研究課題/領域番号 19330155
研究機関北海道医療大学

研究代表者

坂野 雄二  北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (10134339)

キーワードうつ病 / 心理療法 / 認知行動療法 / 効果研究
研究概要

平成19年度に引き続き,医療機関(精神科)に入院しているうつ病患者を対象として,(1)抑うつ気分の改善と人間関係の改善をねらった5セッションからなる集団認知行動療法プログラム,および,(2)ストレス対処と再発予防をねらった5セッションからなる集団認知行動療法プログラムを実施し,それぞれ約50名のうつ病患者を対象としてその効果を見る治療研究を行った.平成20年度はさらに,前年度のプログラムに参加した患者の中から,男女26名を対象として,プログラム終了6ヶ月後のフォローアップデータを収集し,プログラムの長期効果について検討を加えた.
介入前と介入後,およびフォローアップ期間後の変容効果量に基づいてプログラムの効果を検討したところ,今回作成されたプログラムは,心理的ストレス反応のうち不安・抑うつ反応を減少させる,他者からの否定的評価の恐れを減少させる,対人交流場面における不安を減少させる,身体的状態に関するQOLの改選という点で長期的な効果のあることが確認された.
うつ病はその生涯有病率が約15%であると言われ,潜在的な患者数は膨大であると考えられる.非常に大きな患者数を考えると,その治療法を確立することが緊急の課題である.我が国では非薬物療法としての心理療法の効果を検証した研究は立ち後れており,本研究の成果は,うつ病に対する有効な治療法を提供するための基礎資料となると考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 抑うつ症状を種とする入院患者を対象とした短期集団認知行動療法 : 気分とストレスの自己管理をねらいとしたコース2008

    • 著者名/発表者名
      松岡みずほ, 坂野雄二, 他
    • 学会等名
      日本行動療法学会第34回大会
    • 発表場所
      日本教育会館(東京都)
    • 年月日
      2008-11-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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