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2007 年度 実績報告書

言語と行為をつなぐ動的統合過程

研究課題

研究課題/領域番号 19330160
研究機関名古屋大学

研究代表者

齋藤 洋典  名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (40178504)

研究分担者 城川 哲也  日本福祉大学, 情報社会科学部, 教授 (40187547)
山本 裕二  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30191456)
積山 薫  熊本大学, 文学部, 教授 (70216539)
白石 知子  東海大学, 健康科学部, 准教授 (60275154)
キーワード言語 / 行為 / 模倣
研究概要

本研究では,個人内と個人間に「わたる」言語・非言語行動を動的に「つなぐ」統合処理過程の解明を目的とする.具体的には,コミュニケーション時の発話の非流暢性を示す言いよどみ(「エーと」など)や,発話に随伴する身体動作の非円滑性を示すやりよどみ(ためらいを暗示する動作)に着目し,言語・非言語行動の生成にわたる脳内機構の解明を行う.
(1)介護動作の模倣課題 在宅介護状況の設定:看護師(教師)が,学習者(実験参加者)に介護動作を身ぶりと言葉を交えて示範(demonstration)し,学習者にその介護動作の実践を求める.学習者は,看護師が示範する一連の動作をビデオ映像で観察した後に,看護師の動作を模倣する.患者の存在が,学習者に看護動作の模倣に役立つことを確認した.また,看護動作の遂行に熟練していない学習者は,看護動作の模倣遂行時に,患者に対する声かけを求められると,動作の遂行に負荷を受けることが確認された.
(2)物語の伝達課題 実験参加者は,アニメーションを観察し,アニメーションの内容を聞き手に口頭で伝達する.伝達課題においてジェスチャーの産出を制限すると,後の発話想起において,身振りの種類と数が影響を受けることを確認した.
(3)ジェスチャーの生成課題 実験参加者は,具象物を示す写真を呈示され,具象物を扱う動作を示すことと,扱われた具象物の動きを示すこととを,求められた.ジェスチャーの生成には,想起と遂行において,容易な対象と,困難を伴う対象があることを確認した.
(4)手話による伝達課題 手話による伝達時によどみの生起を分析するための文献を渉猟した.
(5)上記の(1),(2),(3)の課題を用いて近赤外線光分光法による測定実験を実施し,それらの実験データの分析を開始した.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] 姿勢間結合処理の効果:プローブ再生課題を用いた検討2007

    • 著者名/発表者名
      井藤寛志
    • 雑誌名

      認知科学 14

      ページ: 192-205

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 継時的に呈示された姿勢に対する結合処理を生起させる諸要因の検討2007

    • 著者名/発表者名
      井藤寛志
    • 雑誌名

      認知科学 14

      ページ: 425-436

    • 査読あり
  • [学会発表] 左右反転視野でのリーチングに果たす手の見えの役割2008

    • 著者名/発表者名
      平野奈実
    • 学会等名
      日本心理学会 第6回注意と認知研究会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      2008-03-09
  • [学会発表] Dynamic interactive processing of language and action: A NIRS study with students and teacher in nursing actions.2007

    • 著者名/発表者名
      Saito, Hirofumi.
    • 学会等名
      The 12th International Conference on the Processing of East Asia Related Languages
    • 発表場所
      Taiwan
    • 年月日
      2007-12-28
  • [学会発表] 二言語併用者の言語処理の研究(V):日本語辞書と中国語辞書の対照による日中同形語の語義調査2007

    • 著者名/発表者名
      大井京
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-09-18
  • [学会発表] ジェスチャー産出の制限が発話の流暢性と内容の想起に及ぼす影響2007

    • 著者名/発表者名
      井藤寛志
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-09-18
  • [学会発表] 認知と行為に関する研究(6)「想起」した看護動作の模倣におけるNIRSを用いた特徴分析2007

    • 著者名/発表者名
      齋藤洋典
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-09-18
  • [学会発表] 発話に伴って生起するジェスチャーの役割:アニメーション伝達課題と伝達内容の再生課題によるビート機能の検討2007

    • 著者名/発表者名
      加納 研司
    • 学会等名
      日本認知科学会第24回大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-09-03
  • [学会発表] Disassembly and Assembly of Kanji Readings.2007

    • 著者名/発表者名
      Saito, Hirofumi.
    • 学会等名
      The 14th Annual Meeting Society for the Scientific Study of Reading
    • 発表場所
      Prague
    • 年月日
      2007-07-12
  • [学会発表] Interfrence between first language and second language in the word-sentence congruency task.2007

    • 著者名/発表者名
      Oi, Misato.
    • 学会等名
      The 14th Annual Meeting Society for the Scientific Study of Reading
    • 発表場所
      Prague
    • 年月日
      2007-07-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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