研究課題
まず第一には、小学校入学前後での子どもの学校への認識を図るために、縦断的な幼児・児童追跡調査の第2回戸調査を小学校1年生に5,6月に福岡、兵庫、東京で実施した。この中には縦断調査だけではなく、他園からの児童も含め160名の子ども達への絵画面接調査ならびにインタビュー調査を実施し、プロトコルデータのカテゴリー化を行った。この結果として子どもの活動システムの移行による象徴的な場面や関係の相違がうまれると予想したが、半数の子どもには机、黒板など象徴的な場面が描かれたが、半数以上の子どもにとっては5,6月の時期においてはむしろこのような文化の象徴化ということは必ずしもまだ起こっていないこと、またそこには学校(地域)による差異もみられることが明らかとなった。この結果は21年度において日本教育心理学会でのポスター発表、米国教育学会におけるシンポジウムでの発表を予定している。第2には、第1の子どもの保護者に対して、入学後の第2回調査を実施した、その変化を統計的に分析した。その結果としては母親自体の子どもへの期待としては体力をつけるなどの部分で変化が生まれているが地域差があり、また親自体は時間が持てるようになり、学校との関係に対しても不安をかんじることなく大半の保護者が肯定的に移行を経験していることが明らかとなった。本結果も21年度に学会において教育心理学会等で発表予定である。第3の教師の幼小間の人事交流に伴う移行に関しては、日本教育方法学会で本年度すでに昨年度の調査研究結果をもとにして発表を行った。また事例研究に関しでは21年度に米国教育学会で報告予定である。
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ぐんまの教育 6
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