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2010 年度 実績報告書

幼児教育から小学校教育への移行過程の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19330168
研究機関東京大学

研究代表者

秋田 喜代美  東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00242107)

キーワード移行 / 幼小連携 / 人事交流 / 幼稚園 / 小学校 / 保護者調査 / 縦断研究 / 環境移行
研究概要

本年度は子ども、教師の、保護者の縦断調査のうち、保護者が経験する幼小移行について日本台湾での調査研究ならびにその検討および、国際的な幼小連携動向の整理等を主におこなった。まず第一に、日本の中で同じ親への縦断研究の結果、特に「基本的生活習慣・集団生活・情緒・人間関係への期待」は幼稚園の時よりも小学校の時に高い期待をもっていること、集団行動に向けた保護者の期待が大きいこと、その場合に幼稚園時の集団への適応度、教師への信頼などが予測因となることが明らかとなった。また第二に、台湾と日本での保護者の比較研究からは、入学前ンどのような準備をおこなったのかについて共通性としては学習、学習環境・用具の準」「学校訪問」「生活習慣」がきょうつうしてあがっていうるが、とくに台湾では発音符号や英語などの習得が求められているために、保護者の学習への期待がより高いことが示された。一方第三に、国際的実践事例としては、台湾ではプロジェクト型の活動や学習にとりくむことで幼小連携が行われており、特に私立の幼小一貫校では、小学校卒業までを通した形で、プロジェクト型の学習が行われており、幼小の教育文化を一貫したものにしようという試みが行われている。韓国における幼小連携に関するカリキュラムや制度改革についても資料を分析すると釜山市等で自治体独自の幼小移行の教科書の作成などに取り組んでいることが明らかになり、自治体の規模や狙いに応じた連携のあり方が求められることが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 幼稚園・保育所と小学校との円滑な接続の意義2010

    • 著者名/発表者名
      秋田喜代美
    • 雑誌名

      初等教育資料

      巻: 856 ページ: 6-11

  • [学会発表] 教師の幼小文化間移行経験-人事交流が教師に与えた経験の分析-2010

    • 著者名/発表者名
      秋田喜代美
    • 学会等名
      日本教育心理学会第52回総会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      20100827-20100829
  • [学会発表] 園文化から学校文化への移行経験(2)-親の認識の変化と子どもの及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      野口隆子・秋田喜代美・芦田宏・淀川裕美・鈴木正敏・小田豊
    • 学会等名
      日本保育学会第63回大会
    • 発表場所
      松山東雲女子大学
    • 年月日
      20100522-23
  • [学会発表] 園文化から学校文化への移行(1)-子どもの不安と学校表象の分析-2010

    • 著者名/発表者名
      芦田宏・秋田喜代美・鈴木正敏・箕輪潤子・淀川裕美・小田豊
    • 学会等名
      日本保育学会第63回大会
    • 発表場所
      松山東雲女子大学
    • 年月日
      20100522-20100523

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公開日: 2013-06-26  

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