本研究では、沖縄の若年者の移行過程の全体的な状況把握と、そのもとでそれぞれの過程をたどる者たちが、どのような諸要因に規定されてそれぞれの過程をたどるのか、それぞれの過程に即してどのような問題が生じており、どのような社会支援が必要とされるのかを明らかにすることを目的としている。具体的には初年度20歳を対象に、調査期間である3年間の間、継続的な追跡調査を行うことで、若年者の移行過程の全体的な状況を明らかにする。20歳を起点とすることで、調査期間中に、高卒者及び短大・専門学校等進学者の移行過程をカバーするとともに、大学進学者の多数の就学から就学への移行過程初期をも一定程度カバーすることができる。 調査2年目の昨年度は、初年度の500サンプルに追跡調査を行ったところ401サンプルを得ることが出来、補足率が80%と高い回収率であった。これによって、経年的なデータを獲得することができている。教育学会の8月の全体報告会において報告会を予定している。
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