本年度は科研プロジェクトの第3年目であり、これまでの教育情報誌の書誌的分析を踏まえ、本格的な内容分析を行い、日本教育学会で研究発表を行った。 1. 研究会の開催:4回の研究会を開催した。(1) 研究の目的と観点:明治中期から昭和戦前戦中期を対象時期として、教育ジャーナリズムの中でも雑誌メディアが発信した情報を、近代日本人の「自己発見」「学校選択」「職業選択」「ライフコースの選択」という角度から歴史的に検証することを共通認識とした。(2) 各研究分担者等の担当雑誌:前年度に担当雑誌として掲載した雑誌メディアの内容分析を行いデータベースを作成した。(3) 各担当雑誌の発行母体の研究:各担当雑誌の出版者の性格、発行部数、発行人のキャリア等を調査しデータベースを作成した。(4) 記事の収集:各担当雑誌の観点に則した記事のデータベース化とその記事の収集を行った。 2. 文献・資料の収集:(1) 『新国民』『成功』『育児雑誌』「職業案内書」等を購入した。(2)「職業案内書」等資料の複写をした。 3. 研究実績:(1) 「11.研究発表」に記す研究業績(「雑誌論文」1件、「学会発表」1件)を発表した。(2) 菅原亮芳・下山寿子・八木美保子は、「明治期における職業案内書の研究」というテーマのもと、日本教育学会第68回大会(於東京大学・2009年9月20日)において研究発表を行った。 4. 次年度の研究計画:報告書を研究成果として上梓する予定である。
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