(1)本研究は、明治中期から昭和戦前期を対象時期として、教育ジャーナリズムの中でも雑誌メディアが発信した情報を、近代日本人の自己発見、学校選択、職業選択、ライフコースの設定という角度から歴史的に検証することを目的とする。すなわち、上述した4つの観点などの選択にかかわる情報が、いかに発信され、どのように読者に届けられ、いかに定着してきたか、あるいはしなかったかなどを歴史的に明らかにする。このような作業を通して、近代日本人のキャリアデザイン形成において教育ジャーナリズムは、如何にかかわったのかを解明したい。 (2)これまで行ってきた「近代日本における教育情報の歴史的研究(科学研究費補助金・基盤B・平成15年度~平成18年度)の継続研究として、(1)キャリアデザイン形成への情報を収集し分析する、(2)対象とする雑誌メディアを拡大するという試みに挑戦するものである。
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