研究課題/領域番号 |
19330180
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
古沢 常雄 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (30061211)
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研究分担者 |
岩橋 恵子 志學館大学, 人間関係学部, 教授 (70248649)
夏目 達也 名古屋大学, 高等教育研究センター, 教授 (10281859)
池田 賢市 中央大学, 文学部, 教授 (40222880)
服部 憲児 大阪大学, 大学教育実践センター, 准教授 (10274135)
園山 大祐 文教大学, 文学部, 准教授 (80315308)
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キーワード | フランス / 社会的排除 / 包摂 / 学校教育 / 職業教育 / 高等教育 / 就職 / 教育社会学 |
研究概要 |
本研究は、学校教育の主流から排除されるメカニズムに注目する。すなわち、早期離学者(無資格のまま離学する6万人の青少年)、職業教育コースや「特殊教育」へ進路変更を余儀なくされる生徒たち立高等教育におけるドロップアウト(大学では入学者の約半数とも言われている)、選択教科を通じた進路指導や学校選択などに焦点を当てている。また新自由主義政策がもたらした社会的排除への影響についてもブルデュー学派を通じて考究する。当時ブルデュー学派らが呼んだこうした学校「内部から排除」するメカニズムに対して制度的にどのように包摂が可能か考察する。 最終年度の成果報告書では、初等教育から社会教育に至る各教育段階におけるそれぞれの問題点を明らかにした。具体的な対策としては、移民街における優先教育の試み、障害児の統合・包摂に向けた取り組み、高等教育における学業継続支援策、あるいは「社会経験認定制度」の整備について、さらには学校支援策の一つである余暇センターの活動などについてそれぞれ現地調査の考察を行った。 フランスでは、2005年秋に起こった都市郊外の暴動以来、学校および社会における社会的排除との闘いに向けた取り組みが行われてきた。こうした社会的結束に向けた取り組みの成果を評価するには時期尚早であるが、確実に学校は内外における学習支援網の活用、学業継続のための支援、就職に向けた支援などが実施され始めていて、学校教育を社会全体で支援していることが確認できた。
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