研究概要 |
(1)文献研究 自律的学校経営(LMS,SBMなど)に関する文献、および教育経営・教育行政、学校経営、経営学、社会学、等に関する文献を収集・分析し、先行研究の批判的考察を行った。これによって、学校の効率的な運営から、目的や目標を明確にした上で、目指す学校像、目指す教職員像、育てたい児童生徒像、学校と保護者の関係などに関して、学校は校長のリーダーシップの下で、PDCAのマネジメントサイクルを意識した経営を構築しようとする効果的な学校経営への進化の兆候が芽生えつつあることが明らかとなった。 (2)戦略的学校評価システムの開発 戦略的学校経営計画の立案、学校自己評価の開発、設置者としての教育委員会の施策と教育委員会評価の実態などを、国内外の事例収集の上で、分析と考察を行った。一部では、戦略マップづくりを試みるなど、中長期的な学校経営戦略と当該年度の学校経営計画を構造的に立案することが出来つつあることが明らかとなった。 (3)学校評価システムの開発 学校評価-学校関係者評価-第三者評価の相互関係を整理し、その効果的な機能関係に関して、国内外の状況を調査し、分析した。これによって、学校評価システムが自己評価を基軸とし、その検証と独自の評価を実施する学校関係者評価の相互関連が明確となった。今後は第三者手法の科学的、合理的開発が焦眉の課題であることを明確化した。
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