研究課題/領域番号 |
19330185
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
耳塚 寛明 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (40143333)
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研究分担者 |
牧野 カツコ お茶の水女子大学, 名誉教授 (70008035)
冨士原 紀絵 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (10323130)
内藤 俊史 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (10118979)
浜野 隆 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (00262288)
大多和 直樹 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教 (60302600)
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キーワード | 教育社会学 / 学力格差 / 移行 / 生徒文化 / 社会階層 / パネル調査 |
研究概要 |
本追跡調査は、日本の青少年の、学力・能力、アスピレーション、進路・職業生活の統計的ポートレートを手に入れることを目的とした縦断的調査研究である。学力・能力、アスピレーション、進路選択(学歴の獲得や就職)のパタンを、家庭的背景(社会階層、経済と文化)、学校的背景、地域的背景(労働市場を含む)などとの関わりにおいて把握することにより、学齢期から青年期にかけてのトランジションの過程を、社会的・文化的要因との関わりで明らかにする。平成19年度は東北エリアを対象に、2007年11〜12月に第二波調査を実施し(児童・生徒質問紙調査、児童・生徒学力調査、担任教員調査、保護者調査)、児童・生徒質問紙調査の回収数(回収率)は、小3・1017(92.2%)、小6・996(90.2%)、中3・915(79.7%)、高3・950(93.6%)。保護者調査の回収数(回収率)は、小3・1014(90.9%)、小6・996(90.2%)、中3・903(78.7%)であった。 今年度は、第二波調査の分析を行い、東北エリアの高校生の進路選択では、親学歴と生徒の進路希望の関連が強いだけでなく、専門高校と学力低位校においては、進路の相談相手に「保護者」を選ぶ生徒が「高校まで」の進路を希望する傾向が示された。関東エリアとの比較から、東北エリアの児童・生徒がより規則正しい生活習慣を持つこと、子どもが小さい頃に行った親の働きかけが、思春期以降の子どもの生活習慣の乱れを防ぐ一定の効果を持つことが明らかとなった。また、第一波・第二波調査の対象者のうち、高校卒業者に対する追跡調査(関東/東北エリア)を実施した(2008年3〜5月)。回収数(回収率)は、第一波調査関東地方高校卒業生185(29.5%)、東北地方高校卒業生326(27.4%)、第二波調査関東地方高校卒業生233(30.3%)であった。
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