研究課題/領域番号 |
19330188
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
山田 礼子 同志社大学, 社会学部, 教授 (90288986)
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研究分担者 |
吉田 文 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (10221475)
溝上 慎一 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 准教授 (00283656)
沖 清豪 早稲田大学, 文学部, 准教授 (70267433)
森 利枝 大学評価・学位授与機構, 学位審査研究部, 准教授 (00271578)
杉谷 祐美子 青山学院大学, 文学部, 専任講師 (70308154)
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キーワード | 学生評価 / アセスメント / 機関研究(IR) / 国際比較調査 / 教育評価 |
研究概要 |
本研究の目的は、転換期の大学における学生の教育評価を、学習成果の達成にのみ焦点化するのではなく、現在の学生の家庭環境、経てきた学習背景、若者文化等が及ぼす影響を解明し、その上で大学での学習における学習意欲、動機づけ、学習態度や習慣などの情緒的な要因を向上させることにつながる教育評価の開発をおこない、そうした調査を継続的に実施することで日本におけるIR(機関研究)の基盤を構築することにある。今年度は以前の科研で開発したJCSSの2007年版を開発し、2007年11月から12月にかけて16大学(14大学 4年制大学、2短期大学)を対象に6500人に実施した。現在、2007年度版の結果を分析中である。前科研同様に教育評価(アセスメント)研究が進んでいるアメリカにおけるアセスメントの現状と課題を把握することで、本研究視角に国際比較的側面を加味するという計画を立てた。この計画をベースに本年度は研究会を4回実施し、各研究会において、昨年度実施した学生評価の進行状況、およびそれぞれの研究発表、海外調査報告をおこなった。そのうち4回目の研究会では海外から学生調査研究と初年次教育を実施しているジョージア大学のマレンドア博士を招聘して、アメリカの学生調査研究の動向について研究の示唆を得た。また、3月には本研究の理論の基盤となるカレッジ・インパクト研究の第一人者である元カリフォルニア大学ロサンゼルス校高等教育研究所長アレクサンダーアスティン氏によるシンポジウムを実施し(大学主催のシンポジウムを利用したため費用は大学の経費)、本研究の日本での理論構築と調査基盤の実質化にむけての新たな知見を得た。 研究会の内容は以下の通りである。第一回研究会(学会発表の打ち合わせと内容報告)、第二回研究会(2008年度に実施する予定の新入生調査(JFS)の内容の検討)第三回研究会(引き続きJFSの検討)、第四回研究会(マレンドア氏を招いての研究会)。 さて、実質的に海外調査では本年度はアメリカ調査を実施した。海外調査については2月にカリフォルニア大学ロサンゼルス校高等教育研究所(HERI)および機関研究部門(IR)への訪問調査を実施した。 日本での本調査については、第一に2007年12月までに16大学の学生6500人を対象に日本版JCSS調査2007を実施した。なお、カリフォルニア大学ロサンゼルス校高等教育研究所(HERI)の許諾を得て、日本版新入生調査(JFS)2008を開発し、これについては、2008年度6月に実施予定である。 5月にはアメリカ機関研究学会(カンサスシティ)で関連した調査内容について発表した。同年6月、9月には「JCSS2005年」の成果をそれぞれ「日本高等教育学会」において研究分担者とともに発表をおこなった。研究代表者による学会発表回数は国際学会を入れると2回、研究会や講演での研究代表者による発表の合計は2007年度5回になる。研究分担者も同様に発表を行っている。
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