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2008 年度 実績報告書

PISA型学力としてのコンピテンシー育成を目的とした統合カリキュラムの理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19330199
研究機関上越教育大学

研究代表者

小林 辰至  上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90244186)

研究分担者 磯崎 哲夫  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90243534)
丹沢 哲郎  静岡大学, 教育学部, 教授 (60272142)
國宗 進  静岡大学, 教育学部, 教授 (50214979)
大谷 忠  茨城大学, 教育学部, 准教授 (80314615)
二宮 裕之  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (40335881)
キーワードPISA型学力 / コンピテンシー / カリキュラム / 理科 / 数学 / 技術 / 科学
研究概要

中学生を対象に自然事象の変化に関わる従属変数及び独立変数の抽出等,変数への気づきに影響を及ぼすと考えられる要因の因果構造を明らかにすることを目的としてパス図を作成した。その結果,次の3点が明らかになった。
(1) 自然事象に関わる「変数への気づき」に影響を及ぼす要因として「身近な自然に関わる体験」,「数学への好感度」,「理科に対する自信」,「自然・科学技術への知的好奇心」,「科学的探究の経験」,「理科への好感度」,「物づくり体験」が要因として明らかになったが、その中で「身近な自然に関わる体験」と「数学への好感度」が「変数への気づき」に直接影響を与えていることが分かった。
(2) 「自然・科学技術への知的好奇心」と「理科への好感度」が「変数への気づき」に影響を与える構造の始めの段階に位置することが分かった。
(3) 「科学的探究の経験」と「物づくり体験」と「理科に対する自信」は「自然・科学技術への知的好奇心」と「理科への好感度」から影響を受け「変数への気づき」に直接影響を与える「身近な自然に関わる体験」と「数学への好感度」に影響を与えることが分かった。
以上の知見から,算数・数学・技術・理科を統合するカリキュラムを開発するに当たって,共通となるキーワードは「変数」であり、表現を変えれば「関数」であることが示唆された。
つまり、物作りであれ、自然事象をあつかう理科であれ、問題から変数を抽出し、関数として表現できる資質・能力の育成を目指して単元を構成することで,統合カリキュラムの開発が可能になるといえる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 自然事象から変数を抽出する能力に影響を及ぼす諸要因の因果モデル2008

    • 著者名/発表者名
      荒井妙子, 永益泰彦, 小林辰至
    • 雑誌名

      理科教育学研究 49

      ページ: 11-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 指導を介しての比例的推論の発達に関する一考察 : 1年を通しての比例の問題に対する児童のアプローチの変化2008

    • 著者名/発表者名
      日野圭子
    • 雑誌名

      筑波数学教育研究 27

      ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「総合的な学習の時間」と社会科を統合した新教科における資料批評力を育むルーブリックの工夫2008

    • 著者名/発表者名
      柳瀬 彬, 鈴木克典, 山崎貞登
    • 雑誌名

      教育実践学研究 12

      ページ: 9-19

    • 査読あり
  • [学会発表] 材料および構造力学の視点から見た中学校の技術教育における力学教材の特性2008

    • 著者名/発表者名
      腰塚 実穂, 大谷忠
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会全国大会
    • 発表場所
      宮城教育大学
    • 年月日
      2008-08-23
  • [図書] 問題解決能力を育成する理科教育-原体験から仮説設定まで-2008

    • 著者名/発表者名
      小林辰至
    • 総ページ数
      99
    • 出版者
      梓出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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