研究課題
理科・技術・数学を統合したカリキュラムが目指す人間形成の理念を「豊かな感性と確かな学力に裏付けちれた「変化に対応する力」「経験から学ぶ力」「批判的立場で考え、行動できる力」を身につけた、良き民主主義社会の形成者」として捉えるとともに、学校教育の目的と役割を「21世紀の科学技術社会に生きる将来の市民育成のための学校教育(将来の科学者・技術者もまた市民である)(将来の政策決定者もまた市民である)」の視点で理論的検討を加え、21世紀型の新しいカリキュラムを構築する理論的枠組みと試案を開発・実践した。カリキュラムを構築する理論的枠組みの検討は、理科・技術・数学の各教科それぞれの目標と照らし合わせて教科固有の資質・能力と共通する次の6つの資質・能力((1)問題解決とデザイン(探究プロセス・数学的プロセス・デザインプロセス)、(2)意思決定能力、(3)コミュニケーション能力、(4)調和と制御に関わる知識・理解、(5)感性、(6)システムの調和と統制に関わる知識・理解)として捉え、これらを育成するための「内容選択の原理|と「活動導入の原理」を策定した。開発したカリキュラムの一つ、新潟県三条市立下田中学校・長沢中学校・荒沢小学校の「ものづくり学習領域」として実践され、児童生徒に理科・技術・数学が相互に密接に関わっていることを理解させることができる等、PISA型学力の育成への有効性が示唆された。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)
日本教育大学協会研究年報 28
ページ: 1-15
理科教育学研究 50(3)
ページ: 67-76
理科教育学研究 50(2)
ページ: 39-50
http://www.juen.ac.jp/scien/kobayashi_base/kobayashi.html