研究課題/領域番号 |
19330202
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
位藤 紀美子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80027713)
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研究分担者 |
上田 祐二 北海道教育大学, 旭川分校・教育学部, 准教授 (50213369)
住田 勝 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (40278594)
山元 隆春 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90210533)
三浦 和尚 愛媛大学, 教育学部, 教授 (40239174)
山元 悦子 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20220452)
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キーワード | 言語コミュニケーション / 話し合い能力の発達 / 中学生の音声言語能力 / 試行的授業 / 実験授業 / カリキュラム編成 / 同一課題による調査的授業 |
研究概要 |
第一年度として、これまで小学校中心に言語コミュニケーション能力の発達の実態調査、及び調査的授業、試行授業、提案授業を行ってきたことをふまえて、中学校の調査的授業、及び試行授業の計画・立案・実施を行った。 最初に中学校実践者からの聞き取り調査を中心に、中学校の言語コミュニケーション(音声言語)の実態を把握した。小学校からの継続性、中学校における独自の発展性、コミュニケーション活動の成果と問題点などを抽出した。 ついで大阪府下の中学校を対象に、一年生から三年生までの三学年の調査的授業を実施した。これは、これまでの小学校で行ってきた調査的授業及び提案授業との比較の目的で行ったため、同一の課題(「初めて会った外国の人にどのように挨拶をするか」を話し合いで考える)を用い、三学年の相違と共通点、さらに小学校との相違と共通点を見出した。これらを総合して、小学校中学年から中学校へ掛けてのカリキュラム編成の基本的枠組み(構造的な仮説)を組み立てた。 さらに広島県下の中学校二年生の学級を対象に年に三回の試行的授業を実施し、構造的な仮説の修正・精緻化のための基礎的なデータを確保した。 最終的に上記の研究成果を総合して、第二年度・第三年度のカリキュラム編成のための試行授業、実験授業・検証授業の立案、授業仮説の立案を行い、カリキュラムの試案を作成するまでに至った。
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