2009年8月17日と18日に、早稲田大学国際会議場において、米国、韓国、台湾、英国、フィリピン、ニュージーランドから経済教育に関する専門家を招聘して、「経済教育に関する国際会議:アジア太平洋地域における比較研究」をテーマに国際会議を開催した。その研究成果として、論文集『Economic Education : Comparative Studies on Economic Education in Asia-Pacific Region(諸外国の経済教育:大学編)』を、春風社から2010年3月に出版した。 本年度は、公民科担当の高校教員の経済に関する意識を調査するために、全国全ての高等学校(約5400校)に対してアンケート用紙を送付し、約1500通の回答をえた。その結果の一部に関しては、「経済を教える高等学校教員の属性と意識:アンケート予備調査の結果から」というテーマで、香川大学で11月23日に開催された日本社会科教育学会第59回全国大会において、浅野と山岡が報告をした。詳細な分析は今後行い、最終的には、報告書を作成する予定である。 また研究成果の報告として、(1)2009年5月24日に長崎大学で開催された日本高等教育学会第12回大会で、「日本の学部レベルの経済教育:現状と課題」というテーマで、浅野と山岡が、(2)10月10日に米国のワシントンDCで開催された全米経済教育協議会(CEE)の年次総会で、「Present State of Economic Education in Japan」というテーマで、浅野と山岡が、(3)11月15日に早稲田大学で開催されたパーソナル・ファイナンス学会第1回全国大会で、「アメリカにおけるパーソナル・ファイナンス教育:米国CEE(全米経済教育協議会)の活動を中心として」というテーマで、浅野、阿部、山岡が報告をした。
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