研究概要 |
OECD, PISA読解力調査に対応出来るリーディング・リテラシーを育成する指導方法を開発するために大学教員6名、指導主事11名、小学校教諭12名、中学校教諭7名、高校教諭6名、合計42名の委員と連携して、以下のことを行った。 1.指導法改善に関する理論研究を完成し、わが国に合った指導理論を完成した。 その成果は「PISA型読解力」の弱点を克服する「ブッククラブ」入門-多読とディスカッションで、楽しくクリティカル・リーディングを育てる-(明治図書)」として刊行した。 2.今までの指導法研究の成果に基づいて、授業実施の前に、グループメールで協議して単元計画・指導案を開発した。 3.小学校教諭12名、中学校教諭7名、高校教諭6名とともに、授業実践を行い、事後授業研究会を行って成果を評価し改善を図った。 4.単元計画・指導案・詳細な授業記録・成果と課題をウェブで公開し成果の普及を図った。 5.全国大学国語教育学会において、研究代表者に加え、研究協力委員の中から小・中・高校教諭各1名、合計4名が二年間にわたって成果を発表した。 6.意識調査を集計し、総合的に分析し、具体的に指導法を改善する方策を明らかにした。 報告書に、事前調査と事後調査を比較し、質問項目ごとに学校段階別の変化、教師別の変化などをグラフ化し、どのような成果が現れ、どのような課題があるかを明らかにした。 7.理論研究、授業研究、意識調査の分析結果を総合し、学会発表の要旨や指導資料と合わせて報告書を完成した。
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