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2008 年度 実績報告書

キー・コンピテンシーに基づく学習指導法のモデル開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19330208
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

下田 好行  国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (70196559)

キーワードキー・コンピテンシー / PISA型リテラシー / 言語活動の充実 / 中教審答申 / 相互作用的に道具を用いる / 活用力の育成 / 熟考と表現 / 協同的・表現的・創造的な学び
研究概要

知識基盤社会における学力のあり方としてOECDの「キー・コンピテンシー」がある。ここからPISA調査のリテラシーが生まれてくる。中教審答申ではこの考え方を「言語活動の充実」という視点で取り組むこととしている。「キー・コンピテンシー」は「相互作用的に道具を用いる、異質な集団で活動する、自律的に取り組む」である。「相互作用的に道具を用いる」は「A:言語・シンボル・テクストを相互作用的に用いる」と「B:知識や情報を相互作用的に用いる」「C:技術を相互作用的に用いる」に分けられる。平成20年度では「A:言語・シンボル・テクストを相互作用的に用いる」能力を育成する学習として、算数・数学における「言語活動の充実」を図った学習指導の枠組みを作った。これは「読解力を中心とする学習」と「課題解決のための協同的・表現的・創造的な学び」とで構成した。算数・数学の文章問題は、PISA調査の数学的リテラシーの「状況・文脈」「思考プロセス」に基づき作成した。その文章題を「今課題解決で何」求められているか、それを解決するために必要な条件と必要でない条件は何か」を分ける学習をまず行う。次に、既習した学習内容を道具として使用し表現しコミュニケーションする学習を行った。この学習として、「課題解決のための協同的・表現的・創造的な学び」を行った。また、「B:知識や情報を相互作用的に用いる」能力を育成する学習として、理科を中心に「言語活動の充実」を図った学習指導の枠組みを作った。これは「調べ学習」と「課題解決のための協同的・表現的・創造的な学び」で構成した。「調べ学習」は知識・情報を収集し選択し意思決定する学習であり、この成果をプレゼンテーションやレポート作成を行う過程において、「知識・情報を相互作用的に用いる」学習が成立する。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「活用」としての思考力・判断力・表現力を育成する学習指導の枠組み-算数における「言語活動の充実」のあり方を探って-2009

    • 著者名/発表者名
      下田好行
    • 雑誌名

      『教材学研究』日本教材学会 第20巻

      ページ: 68-76

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 知識基盤社会における学力とは何か-「課題解決のための思考力・判断力・表現力」をてががかりとして-2009

    • 著者名/発表者名
      下田好行
    • 雑誌名

      国語教育研究 NO. 444

      ページ: 66-67

  • [雑誌論文] 児童生徒の学習意欲の現状とそれに対する教師の取り組み2009

    • 著者名/発表者名
      下田好行
    • 雑誌名

      教職研修 2

      ページ: 24-27

  • [雑誌論文] 学習意欲を喚起させる授業の方法-算数・数学的活動で活用型の授業を創る-2008

    • 著者名/発表者名
      下田好行
    • 雑誌名

      『中学数学通信coMpass』教育出版

      ページ: 16-19

  • [学会発表] 思考力・判断力・表現力を育成する調べ学習の実際2008

    • 著者名/発表者名
      神谷為義・下田好行
    • 学会等名
      日本教材学会第20回研究発表大会
    • 発表場所
      成蹊大学
    • 年月日
      2008-11-08
  • [学会発表] 「「思考力・判断力・表現力」を育成する学習指導の枠組み-算数的活動の授業をてがかりとして-2008

    • 著者名/発表者名
      下田好行
    • 学会等名
      日本教材学会第20回研究発表大会
    • 発表場所
      成蹊大学
    • 年月日
      2008-11-08
  • [学会発表] 算数における「思考力・判断力・表現力」を育成する授業の実際-百分率とグラフの発展的学習をてがかりとして-2008

    • 著者名/発表者名
      岡島伸行, 下田好行
    • 学会等名
      日本教材学会第20回研究発表大会
    • 発表場所
      成蹊大学
    • 年月日
      2008-11-08
  • [学会発表] 算数における「思考力・判断力・表現力」を育成する授業の実際-小学校6年「単位量あたりの大きさ」及び「比」の実践を通して-2008

    • 著者名/発表者名
      百瀬光一, 下田好行
    • 学会等名
      日本教材学会第20回研究発表大会
    • 発表場所
      成蹊大学
    • 年月日
      2008-11-08
  • [図書] 「知の活用力」をつける理数教育『小学校算数の教材開発・授業プラン』2008

    • 著者名/発表者名
      下田好行, 他
    • 総ページ数
      176
    • 出版者
      学事出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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