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2009 年度 自己評価報告書

自己意識の特性をふまえた軽度発達障害児への生涯発達的視点からの心理教育的支援

研究課題

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研究課題/領域番号 19330209
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 特別支援教育
研究機関東北大学

研究代表者

田中 真理  東北大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (70274412)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワード発達障害 / 心理教育的支援 / 生涯発達
研究概要

学習障害、注意欠陥/多動性障害(以下ADHD)、高機能自閉症、アスペルガー障害等の軽度発達障害のある子ども(以下、対象児)を対象とした特別支援教育における具体的な支援策の構築・実現、教育的・社会的な急務課題となっており様々な取り組みがなされてきたが、そこには次のような問題点がある。(1)ある年齢段階のある発達障害へのある特性に対する一面的な支援に留まり、生涯発達的視点に立脚した障害児にとって「真」に役立つ有機的支援になっていない、(2)支援する側からの視点が前面に出た対策であり、対象児の視点に立脚した支援策ではない、(3)対象児の視点に立脚した支援策を考えるときに、何をそのキー概念(手がかりの核)にするか明確でない。そこで、本研究では、支援される側の生活世界や精神世界に注目し、対象児の視点に立脚した生涯発達的視点からの教育支援の在り方を検討していく。その際、支援の在り方は、"対象児自身がどのような自己意識を抱いているか、その自己意識の在り方によって周囲の者との関係性のあり方が大きく異なる"ことは言うまでもない。そこで、生涯発達的視点からの教育支援を考えるにあたり、「自己意識の発達を手がかりの核」にし、その発達に対応した支援教育を検討する。
これらの目的を遂行するために本研究では、(1)多面的視点からの心理教育的支援環境作り、(2)自己意識の特性をふまえた援助のための新たな視点の解明、(3)生涯発達支援システムの変容のプロセスの解明、の3つの柱のもとすすめてきている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ある青年期アスペルガー障害者における自己理解の変容-自己理解質問および心理劇的ロールプレイングをとおして―2009

    • 著者名/発表者名
      滝吉美知香・田中真理
    • 雑誌名

      特殊教育学研究 46(5)

      ページ: 279-290

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アスペルガー障害者における自己理解の変容過程-心理劇的ロールプレイングをとおして-2009

    • 著者名/発表者名
      滝吉美知香・田中真理
    • 雑誌名

      心理臨床学研究 27(2)

      ページ: 195-207

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 注意欠陥/多動性障害児の自己評価と自尊感情に関する調査研究2008

    • 著者名/発表者名
      中山奈央・田中真理
    • 雑誌名

      特殊教育学研究 46(2)

      ページ: 103-113

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 障害児の父親の育児行為に対する母親の認識と育児感情に関する調査研究2007

    • 著者名/発表者名
      小島未生・田中真理
    • 雑誌名

      特殊教育学研究 44(5)

      ページ: 291-299

    • 査読あり
  • [学会発表] Self-Cognition Development during Childhood and Puberty in Japan2008

    • 著者名/発表者名
      M. Takiyoshi, M. Tanaka, K. Tatehana, A. Sugiyama
    • 学会等名
      American Psychological Association
    • 発表場所
      Boston
    • 年月日
      2008-08-16

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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