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2008 年度 実績報告書

代数体上の有限クレモナ変換群に対するネーター問題と数論への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19340011
研究機関早稲田大学

研究代表者

橋本 喜一朗  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90143370)

キーワードガロア群 / ネーター問題 / 生成多項式 / クレモナ変換群 / 不変式 / 代数曲線 / ヤコビ多様体
研究概要

1)「ネーター問題」の研究に関して,6次の置換群の場合を引き続き研究した.6次の可移置換群は共役を除いて全部で16個存在するが,そのような群Gの各々に対して,6個の独立変数の置換作用に関する古典的なネーター問題および,それらの複比が生成する3変数有理関数体Q(x,y,z)へのGのクレモナ変換作用に関するネーター問題を考察し,昨年度までは未解決であった場合のうち,G=(6T10),(6T11),(6T14)について新手法によって固定体の生成元を構成し,同問題を肯定的に解決した.(2)6次置換群のネーター問題と種数2の代数曲線のヤコビ多様体の2等分におけるガロア表現との関連について研究を進め,2次のジーゲルモジュラー群のレベル2の合同部分群に対するジーゲル保型形式の次数付き環の商体が,本研究と深く関連することを明らかにした。(3)種数2の代数曲線のヤコビ多様体の3等分におけるガロア表現についても同様な研究を進めた.特に,一般5次方程式から定まる種数2の代数曲線上のtrigonalな関数を特徴付けることに成功し,これを用いてガロア表現の像がPGSp(3)になることを示し,その固定体を生成する40次多項式を元の方程式の係数から求める簡明な手順を得た.(4)研究集会「ガロア理論とその周辺」を徳島大学理学部において,整数論研究集会を早稲田大学理工学部において開催し,この一年間の成果と今後の課題について討論した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Noether's problem and Q-generic polynomials for the normalizer of the 8-cycle in S_8 and its subgroups2008

    • 著者名/発表者名
      Ki-ichiro Hashimoto, Akinari Hoshi, Yuichi Rikuna
    • 雑誌名

      Mathematics of Computations 77

      ページ: 1153-1183

    • 査読あり
  • [学会発表] Some aspects of Galois theory on genus two curves2008

    • 著者名/発表者名
      Kiichiro Hashimot
    • 学会等名
      中華民國數學年會
    • 発表場所
      台湾国立清華大学
    • 年月日
      2008-12-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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