研究課題
基盤研究(B)
本研究では、生命現象を物質と情報の相互作用の場としてとらえることで、生物の構造形成を記述する新しい方法論を打ち立てることを最終的な目標とする。具体的には以下の研究目標で挙げる4つの系を対象として、実験家と協力しながら、生物における構造形成についての数理的研究を行う。(1)真正粘菌変形体をモデル生物とした研究(2)血管網を題材とした適応的ネットワークの研究(3)発生初期、特に卵割の研究(4)アメーバ運動の研究(1)では均質な要素からなる系の集団運動から情報機能が創発するしくみの解明、(2)では合目的的な流路系が構築されるための内皮細胞の環境に対する適応ルールの解明、(3)では細胞分裂による形作りの数理的記述の基礎の構築と、実際にそれを律するメカニズムの解明を目標とする。(4)では細胞のアメーバ運動の記述と、その自律分散制御の仕組みの解明を目標とする。
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