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2007 年度 実績報告書

太陽multi-conjugate補償光学系の開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 19340042
研究機関北見工業大学

研究代表者

三浦 則明  北見工業大学, 北見工業大学・工学部, 教授 (30209720)

研究分担者 桑村 進  北見工業大学, 工学部, 助教 (20271538)
馬場 直志  北海道大学, 工学研究科, 教授 (70143261)
花岡 庸一郎  国立天文台, 太陽プラズマ研究部, 准教授 (10238040)
高見 秀樹  国立天文台, ハワイ観測所, 教授 (00270455)
永田 伸一  京都大学, 理学研究科, 助教 (30362437)
キーワード太陽物理学 / 補償光学
研究概要

従来開発してきた装置を用いて、2007年5月飛騨天文台で観測を実施し、装置が有効に動作することを確認した。この装置では、従来所有していた19chピエゾタイプの可変形鏡を用いていたが、特に光学的な結像性能があまり高くなく、観測される像質があまり良くないことがわかった。これらの成果・知見については、論文および学会発表によって公表した。
52ch電磁タイプの可変形鏡を購入し、その特性調査を行った。従来の可変形鏡に比較して、ストレール比で2倍以上の改善ができることがわかった。また、この可変形鏡を用いた光学系を設計し、装置の開発を行った。2007年11月に開発した装置を飛騨天文台のドームレス太陽望遠鏡に設置し、観測を行った。ただし、主に天候上の理由で有効性を確認するには至っていない。また、波面センシングに用いているマイクロレンズアレイの収差がかなり大きく、黒点を参照パターンに用いている場合には問題ないが、粒状斑などの比較的コントラストが低いパターンの場合には波面センシングができないことがわかった。より高性能な素子が必要である。
これと並行して、Multi-conjugate用波面センサーの開発を行った。波面センサー用の光学系は完成しており、2008年3月これを飛騨天文台に持ち込んで、実際に観測を行い、Multi-conjugate波面センシング用実験データを取得した。これによって、Multi-conjugate波面センシング用ソフトウェアの開発を行うことができるようになった。次年度に向けてソフトウェアの開発を行っているところである。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Image restoration of Io by shift-and-add method and deconvolution2008

    • 著者名/発表者名
      S. Kuwamura, et. al.
    • 雑誌名

      Publ. Astron. Soc. Pac. 120

      ページ: 348-357

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Performance of software-based solar adaptive optics system2007

    • 著者名/発表者名
      N. Miura, et. al.
    • 雑誌名

      Optical Review 14

      ページ: 159-160

    • 査読あり
  • [学会発表] 補償光学装置の開発状況と観測報告2008

    • 著者名/発表者名
      三浦則明、他
    • 学会等名
      飛騨・乗鞍ユーザーズミーティング
    • 発表場所
      国立天文台
    • 年月日
      2008-03-19
  • [学会発表] VTOSによって得られたスペックルデータの処理2007

    • 著者名/発表者名
      桑村進、他
    • 学会等名
      日本天文学会2007年秋季年会
    • 発表場所
      岐阜大
    • 年月日
      2007-09-28
  • [学会発表] 太陽補償光学系におけるソフトウェアと光学系の改良2007

    • 著者名/発表者名
      三浦則明、他
    • 学会等名
      日本天文学会2007年秋季年会
    • 発表場所
      岐阜大
    • 年月日
      2007-09-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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