研究課題/領域番号 |
19340045
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩室 史英 京都大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (80281088)
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研究分担者 |
長田 哲也 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80208016)
太田 耕司 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50221825)
吉田 道利 国立天文台, 光赤外研究部, 准教授 (90270446)
沖田 喜一 国立天文台, 光赤外研究部, 准教授 (60204096)
泉浦 秀行 国立天文台, 光赤外研究部, 主任研究員 (00211730)
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キーワード | 光学赤外線天文学 / 超精密計測 / 精密位置制御 / 分割鏡 / 望遠鏡 |
研究概要 |
京都大学では、次世代の超大型望遠鏡建設に必要な技術を用いて口径3.8mの望遠鏡を国内に建設する計画を進めている。本研究では、それに関連して以下の研究を行った。 1.分割鏡位相差測定のための基礎技術開発 望遠鏡焦点面に取り付けたレーザー光源と分割鏡境目の鏡面上に取り付けたハーフミラーを用いて鏡同士の位相差を測定するためのシステムを考案し、この方法で複数のレーザー波長の情報を用いて位相差が測定できることを実験により確認した。また、実際に分割主鏡境界上に配置するハーフミラーホルダーを試作し、固定・調整精度に問題がないことを確認した。 2.位相測定システムの光学設計 位相測定システムのための前置非点収差除去光学系の光学設計を行い、これにより非点収差の影響が問題ない程度に抑えられることを確認した。 3.精密位置測定に必要な非接触センサーの試験 対向金属板を絶縁して電気的に隔離し、センサー本体も絶縁体で保持することにより長期間の測定安定性が確保できることが確認できた。さらに光学式の超精密測長器と組み合わせて、アクチュエータ駆動時の安定性を調査するための準備を進めている。 その他、副鏡の軽量化の有限要素法によるシミュレーション、主鏡の横ずれを保持するための機構の検討、分割鏡とスパイダーの位置関係による星像への影響の評価などを行った。
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