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2007 年度 実績報告書

宇宙初代天体と宇宙再電離源の観測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19340046
研究機関愛媛大学

研究代表者

谷口 義明  愛媛大学, 宇宙進化研究センター, 教授 (40192637)

研究分担者 市川 隆  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80212992)
キーワード銀河形成 / 活動銀河中心核 / 初代天体 / 宇宙再電離
研究概要

本計画は可視光帯ではプローブできないz>7の高赤方偏移宇宙にある銀河やクェーサーの近赤外線探査を行うことを目的したものである。一方、z>7の宇宙では宇宙空間に存在するガス(一般に銀河間ガスと呼ばれる)の再電離が行われた時期に相当しており、宇宙再電離源の探査も極めて重要になる。その様子を直接ライマン?輝線をプローブとして観測することは原理的に可能である。MOIRCSによる、近赤外線狭帯域ディープサーベイを行い、研究を進めてきている。観測天域はGOODS-SouthC秋のシーズン)とGOODS-North(春のシーズン)に分けて、効率よく遂行できるよう計画を立案した。現在のところGOODS-North`のデータが取得され、データの解析を行っている最中である。この解析及び研究の推進のため、支援研究員を雇用し、デーダ解析専用シズテムの構築を行った。国内外の関連研究者(研究分担者の市川隆氏をばじめ、松田有一氏(京都大)やDave Sanders(ハワイ大)、Rychard Bouwens(UCLA)、Richard Ellis(Caltech)、Anton Koerkemoer(STScI/NASA)らとの研究連絡を行い、国際的な共同研究として、すばる望遠鏡とMOIRCSの組み合わせを最大限に有効利用ずる戦略をとっている。このような戦略の中で、撮像探査のみならず、高赤方偏移宇宙にあると考えられるクエーサー(活動銀河中心核)の分光観測を行った(候補天体はX線探査で見つかったもので、可視光帯では全く見えない天体であり、近赤外線での観測が必須になる)。約10個の候補天体の近赤外線分光データをMOIRCSを用いて取得し、現在データ解析中である。現在確認されでいる、最も遠方の銀河の赤方偏移はz=6.96であるが、我々の観測により、このレコードを破る可能性が出てきた。クェーサーも宇宙再電離に貢献している可能性が高いので、星生成銀河と両面から研究を進めていくことができる意義は高い。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A photometric survey for Lyalpha-Hell dual emitters: Searching for Population III stars in high-redshift gralaxies2008

    • 著者名/発表者名
      谷口 義明
    • 雑誌名

      Astronomy and Astrophysics (In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] HI content of H-alpha emitters at z=0.242007

    • 著者名/発表者名
      谷口 義明
    • 雑誌名

      Monthly Notices of Royal Astronomical Society 376

      ページ: 1357-1366

    • 査読あり
  • [雑誌論文] High-redshift Lya emitters with a large equivalent width. Properties of i'-dropout galaxies with an NB921-band depression in the Subaru deep field2007

    • 著者名/発表者名
      谷口 義明
    • 雑誌名

      Astronomy and Astrophysics 468

      ページ: 877-883

    • 査読あり
  • [学会発表] 赤方偏移4.9におけるライマンα輝線銀河2008

    • 著者名/発表者名
      谷口 義明
    • 学会等名
      日本天文学会
    • 発表場所
      代々木オリンピックセンター
    • 年月日
      2008-03-26
  • [図書] モンスター銀河狩り2008

    • 著者名/発表者名
      谷口 義明
    • 総ページ数
      210
    • 出版者
      NTT出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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