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2007 年度 実績報告書

超高角度分解能エックス線望遠鏡からエックス線干渉計への発展的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19340047
研究機関立教大学

研究代表者

北本 俊二  立教大学, 理学部, 教授 (70177872)

研究分担者 森井 幹雄  立教大学, 理学部, その他(PD) (90392810)
キーワードX線天文学 / 宇宙科学 / X線撮像 / 補償光学
研究概要

本年度は,13.5nm直入射望遠鏡の撮像実験で進展を見せることができた。まず,レーザープラズマ光源の導入とデブリシールドを設置する事で,13.5nmX線照射実験の準備が整った。望遠鏡は,直径80mmの主鏡,可変形状鏡を使用した副鏡を用い,焦点面にX線用のCCD,また,シャックハルトマン型の波面センサーを所定の場所に置き全系を整えた。その状態で,レーザープラズマ光源のX線をシミュレートするアラインメント用のレーザを使い,可視光の実験であるが補償光学系を動作させた。80mm直径の主鏡で,630nmのレーザーを用いているので,2.1秒角が回折限界であるが,ほぼ回折限界の性能を出すことができた。この結果は,SPIEの国際学会および,第9回X線結像光学シンポジウムで報告した。まもなくX線による撮像実験をスタートできる予定である。また,補償光学の制御方法にて可視光とX線の行路の違いによる収差を補正するという課題がある。本年度は,そのためのプルグラムを制作している。これから,実験を進めつつ改良していく予定である。
また,斜入射光学系への応用を進めた。1次元楕円鏡と平面可変形状鏡を使った10度入射光学系を組み上げ,撮像実験を行った。制作した楕円鏡には,Niの蒸着を行った。10度入射では,全反射にて炭素K-X線の反射率がおよそ10%であることを実験で確かめた。また,可視光ではあるが,撮像実験および,補償光学系の動作試験を行った。性能はまだ低いが,補償光学系の働きによる像の改善を確かめることができた。この結果は日本天文学会にて報告した。
X線干渉計の検討を進めている。放射光によるX線干渉計実験を進める研究者との勉強会を行い,可能性を探っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] X-ray Imaging and adaptive optics system for a 13.5 nm telescope2007

    • 著者名/発表者名
      S.Kitamoto, et. al.
    • 雑誌名

      Proc. of SPIE 6688

      ページ: 668817-1-18

  • [学会発表] 補償光学を使ったX線望遠鏡の開発2007

    • 著者名/発表者名
      北本 俊二, 他
    • 学会等名
      第9回X線結像光学シンポジウム
    • 発表場所
      中部大学
    • 年月日
      2007-11-03
  • [学会発表] X-mas計画における斜入射型X線望遠鏡の開発2007

    • 著者名/発表者名
      荻田 喬行, 他
    • 学会等名
      2007年秋季天文学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2007-09-26
  • [学会発表] X-mas計画におけるCCDの性能評価2007

    • 著者名/発表者名
      後藤 範光, 他
    • 学会等名
      2007年秋季天文学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2007-09-26
  • [学会発表] 新型干渉計の計画2007

    • 著者名/発表者名
      柴田 拓磨, 他
    • 学会等名
      2007年秋季天文学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2007-09-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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