研究課題/領域番号 |
19340048
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
一本 潔 国立天文台, ひので科学プロジェクト, 准教授 (70193456)
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研究分担者 |
原 弘久 国立天文台, ひので科学プロジェクト, 助教 (20270457)
北井 礼三郎 京都大学, 理学部, 准教授 (40169850)
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キーワード | 太陽 / コロナ / 彩層 / 赤外偏光観測 / 輝線スペクトル |
研究概要 |
本研究の目的は、近赤外域に高い感度を有するセンサーを乗鞍コロナ観測所の25cmコロナグラフ及び飛弾天文台のドームレス太陽望遠鏡の大型分光器に設置し、ゼーマン効果によって太陽コロナおよび彩層の磁場を診断することである。これと太陽観測衛星ひのでによって得られる精細な光球磁場情報と組み合わせることにより、太陽大気の3次元磁場構造、さらにはそこで繰り広げられる電磁流体現象の理解を目指す。 この目的に向け、平成19年度は高感度赤外線カメラの導入・性能試験を行った。まず、同型の性能評価用カメラを借用し性能試験を行ったところ、カメラの電気回路に起因する読み出しノイズが想定よりも大きく、目的の精度を上げることが困難であることが分かった。そこでノイズを低減するため電源部の改修を含んだ新たな仕様を策定し、これに基づいてカメラの購入をおこなった。納品されたカメラの性能試験を行った結果、読み出しノイズ十分に小さいことを確認した。しかし一部の撮像モードに於いでバイアス値がゼロ以下になっている問題が見つかり、現在メーカーと原因の調査中である。 また、赤外カメラの導入と並行して、2つのFeXIIIコロナ輝線を同時に撮像するため、2つの離れた像をマージするためのリレー光学系を作製している。
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