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2008 年度 実績報告書

Bファクトリーの高度化によるフレーバー物理の展開

研究課題

研究課題/領域番号 19340071
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

山内 正則  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20174584)

キーワードBファクトリー / B中間子 / τレプトン / ルミノシティ / CP対称性 / 小林・益川理論 / 荷電ヒッグス粒子 / ユニタリティ三角形
研究概要

平成20年7月、12月に高エネルギー加速器研究機構において国際研究集会を開催し、約100名の参加を得た。ここでは超高ルミノシティBファクトリーにおける物理の可能性について検討を行うと同時に測定装置の最適化についての討論を行った。平成21年3月には現在Bファクトリー実験において得られている新しい物理のヒントを網羅的に検討するための研究会を開催し、150名の出席を得た。このほかに5名程度の研究者による小規模な討論会を数多く開催した。これらの研究会によって明らかになった点は以下のとおりである。
超対称性の典型的なモデルをいくつか取り上げ、B中間子の崩壊で測定可能な物理量の標準模型からのズレと各モデルのパラメターとの関係を網羅的にまとめた。対象とする物理量はペンギン過程の時間に依存するCP非対称性、ユニタリティ三角形の整合性、K^*11崩壊における11の不変質量分布と前後方荷電非対称性、BのK^*γ崩壊でのCP非対称性などが含まれる。このような研究は超対称性のモデルを特定するのにきわめて有効であることが明確になった。
イ.レプトン数の保存を破るτ崩壊現象の探索方法の確立。この現象は新しい物理法則の性質を決定する上できわめて重要であるが、この測定は実験上のバックグラウンドで完全に制限されると予想される。種々の検討の結果、この再構成効率を従来に比較して50%ほど改善できるようになった。
ウ.B中間子がDτνあるいはτνに崩壊する過程における荷電ヒッグスの探索についてτとμの比やτの偏極の測定などの検討が重要な課題として残っていたが、現Belle実験のデータを用いてこの解析を行うための新しい手法が明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] SuperKEKB status and prospect2008

    • 著者名/発表者名
      T. Iijima(Nagoya U.)
    • 学会等名
      The 9^<th> ICFA Seminar
    • 発表場所
      SLAC, California
    • 年月日
      20081028-31
  • [図書] sBelle Design Study Report--Year 2008 Supplemental Update to the Detector LoI2008

    • 著者名/発表者名
      I. Adachi, et al.
    • 総ページ数
      85
    • 出版者
      KEK Report 2008-7, arXiv : 0810. 4084
  • [備考]

    • URL

      http://superb.kek.jp/

  • [備考]

    • URL

      http://belle.kek.jp/belle/b_talk.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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