素粒子物理学ではTeVのエネルギースケールに標準模型を超えた物理法則が存在するとする考え方が一般的であるが、その場合、Bファクトリーで大量に作られるB中間子やτレプトンの崩壊現象にその影響が見られるはずであり、この詳細な測定によってエネルギーフロンティア実験と相補的に新しい物理法則の性質を調べることができる。このためにKEKB加速器の高度化を図り、フレーバーファクトリーとすることが検討されている。本研究はこの検討、特に物理の事例に関する研究と測定器の最適化に関する研究をさらに組織的に推し進め、この計画を日本国内の高エネルギー物理学実験の中心課題とするための研究を行うものである。
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