研究課題/領域番号 |
19340100
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
鄭 旭光 佐賀大学, 理工学部, 教授 (40236063)
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研究分担者 |
真木 一 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (10359945)
山田 浩志 独立行政法人産業技術総合研究所, 九州センター, 研究員 (90415761)
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キーワード | 新規量子磁性 / 幾何学的フラストレーション / 均一系での秩序と非秩序の共存 / 水酸塩化物 |
研究概要 |
本研究は新しい幾何学的フラストレーション系物質-水酸塩化物を系統的に調べ、新奇磁気相転移の解明と共に、磁気イオンの違い及び元素置換、高圧、外場などのスピン制御によって秩序とスピン揺らぎの共存がどのように変化するか、また反強磁性と強磁性を決定するファクターが何であるかを究明し、この新しい幾何学的フラストレーション系水酸塩化物における新規量子磁性を解明することは目的である。 初年度の19年度は (1) Cu_2(OH)_3Cl単の結晶育成と磁気構造の決定 (2) Co_2(OH)_3ClとCo_2(OH)_3Brの磁気構造の決定要素の究明 (3) 強磁場、高圧下によるスピン制御の効果 (4) 元素置換等によるスピン制御の効果 (5) M_2(OH)_3X系の物質合成・単結晶成長と磁気構造とスピンダイナシックスの解明を目標に研究を進めた結果、(1)を除いた各項目において平均当初目標の70-80%程度の達成度を果たした。これらの成果は6編の国際誌学術論文と13件の学会発表にて公表した。
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