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2007 年度 実績報告書

南西諸島の沈み込みに伴い巨大地震が発生するのか?-海底地殻変動観測からの検証

研究課題

研究課題/領域番号 19340126
研究機関琉球大学

研究代表者

中村 衛  琉球大学, 理学部, 助教 (60295293)

研究分担者 松本 剛  琉球大学, 理学部, 教授 (30344287)
古川 雅英  琉球大学, 理学部, 教授 (40238671)
古本 宗充  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80109264)
田所 敬一  名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (70324390)
キーワード固体地球物理学 / 津波 / 地震 / 測地 / 自然災害
研究概要

南西諸島海溝付近に巨大地震を起こしうる固着域があるか否かを検証するため、沖縄本島南東沖にて海底地殻変動観測をおこなった。2007年度は、沖縄県水産海洋研究センター所有の図南丸へ治具の設置工事および海底地殻変動観測装置の投入および2回の観測を実施した。
治具の設置工事は、GPSおよびサテライトコンパスを設置するために船上に高さ約5mのフレームを設置し、アンテナ台を作成した。また、船の側面にトランスデューサを投入するための土台を作成した。
海底地殻変動観測は平成20年1月15日〜17日(第1回目)および平成20年2月25日〜27日(第2回目)の2回にわたり、図南丸にて実施した。海域は沖縄本島南東沖の琉球海溝付近(北緯25.3987°、東経127.9154°、水深3000m)である。第1回目の観測では、まず海底局3台を投入し、自由落下方式で海底に設置した。海底局は1辺2kmの正三角形状に設置した。次にGPS/音響測距結合方式による海底地殻変動観測を実施した。船に設置したトランスデューサより音波を約10秒間隔で出し、それを海底局で受信・送信し、再び船に音波が帰ってくるまでの到達時間を測定した。音響測距観測は海底局3台の重心を中心とする半径0.7kmと2.2kmの円周上で、船を低速で航行させながら行った。
この観測と平行してGPS連続観測および3時間おきにCTD観測を実施した。第2回目の観測では、設置した海底局の所で1回目と同じ円周上を走り、GPS/音響測距結合方式による海底地殻変動の繰り返し観測を実施した。2回の観測ともに、ノイズの少ない非常に良い信号を受信できたことが確認された。今後はデータの解析およびさらに年2回の観測を継続し、南西諸島に固着域が有るのかどうか決着をつける予定である。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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