研究課題
基盤研究(B)
オホーツク海から北太平洋にかけての中層温暖化の実態を明らかにするとともに、熱塩(中層)循環の力学過程とその変動メカニズムの解明、および、その基礎となる高密度陸棚水(DSW)生成過程の解明を目的とした。北西陸棚域で生成されるDSWはここ50年間で約0.1PSU減少し軽くなっており、これが26.8-27.0σ_θでは温暖化シグナルとして現れている。数値実験の結果、DSWの塩分は、気温の上昇(海氷生成量の減少)、降水量の増加、風応力の変動の影響を受けて変動することが示された。一方、低緯度の亜熱帯循環中層では逆に低温化が顕著である。これは、70年代半ば以降、亜寒帯循環が強化され、親潮を通した亜寒帯から亜熱帯への低温水流入量が増加したためである。
すべて 2010 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)
Geophysical Research Letters 37, L04602
ページ: doi : 10.1029/2009GL041456
海と空 85(4)
ページ: 29-35
Journal of Geophysical Research, Res. 114. C10013
ページ: doi : 10.1029/2008JC005041
Deep-Sea Res. 56
ページ: 1401-1413
Tellus A
ページ: DOI : 10.1111/j.1600-0870.2008.00321.x.
Ocean Dynamics 60
ページ: doi : 10.1007/s10236-010-0265-7
http://wwwoc.lowtem.hokudai.ac.jp/Mitsudera