研究課題/領域番号 |
19340136
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
橋口 浩之 京都大学, 生存圏研究所, 准教授 (90293943)
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研究分担者 |
山本 衛 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (20210560)
足立 アホロ 京都大学, 気象庁気象研究所・気象衛星・観測システム研究部, 主任研究官 (80354520)
柴垣 佳明 大阪電気通信大学, 情報通信工学部, 准教授 (00319592)
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キーワード | ウィンドプロファイラー / 大気レーダー / イメージング / 下層大気 / 乱流 / リモートセンシング |
研究概要 |
大気乱流の研究は、大気力学の諸現象の素過程を明らかにし、大気中のエネルギー、運動量および物質の輸送を理解する上で本質的に重要であるが、その観測は極めて困難である。大気レーダーは、大気乱流からの散乱エコーを観測すること、時間・空間的に連続観測可能である点で、大気乱流の観測装置として優位にあるが、従来空間分解能に限界があった。本研究では、下層大気における乱流の3次元構造を連続観測可能とするイメージング・ウィンドプロファイラー(Imaging Wind Profiler; IWP)を開発し、大気乱流の超微細構造とその生成から消滅までの過程を解明することを目的とする。 本年度はまず周波数イメージングを実現するため、既存の小型ウィンドプロファイラーLQ7にパルス送信毎に送受信周波数を変更する機能を追加した。LQ7は、中間周波数130MHzのパルス変調波と1227.5MHzの局部発振器出力を混合することにより、中心周波数1357.5MHzのパルス波を生成している。局部発振器の周波数を1ドップラースペクトル取得毎に変更するための電子回路を設計・製作した。信楽MU観測所においてMUレーダーとの同時試験観測を実施した。また、次年度の空間イメージング開発のための机上検討を行った。送信は既存のLQ7をそのまま利用し、7台の各アンテナから来る受信中間周波数信号を2分配し、独立に複素時系列データを取得する方式が良いとの結論を得た。
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