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2007 年度 実績報告書

直接現場観測による黒潮続流前線-亜寒帯前線間海域の混合層形成過程の実態解明

研究課題

研究課題/領域番号 19340140
研究機関独立行政法人水産総合研究センター

研究代表者

伊藤 進一  独立行政法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所・混合域海洋環境部, 室長 (00371790)

研究分担者 植原 量行  東海大学, 海洋学部・海洋学科, 准教授 (90371939)
中野 俊也  気象庁気象研究所, 海洋研究部, 主任研究官 (40354550)
キーワード海洋混合層 / モード水形成 / 大気海洋相互作用 / 係留系 / 北西太平洋
研究概要

本年度の目標は、混合層係留系の設計及び実地試験を行うことであった。混合層係留系は係留系の上端に水中ウインチを設置し、その中ウインチから計測ブイが上下することにより混合層内を計測できるブイである。このことによって、表層域に計測ブイが滞在する時間が限定され、巻き網などに混獲される危険性が低下できる。今回用いたのは日油技研社製の水中ウインチであるが、外洋域での使用は数週間しか実績がなく、内湾においても3ケ月の連続観測しか実績がなかった。外洋域での長期観測を可能とするため、ラチェット機能の強化を行ったが、モーター軸受け部分やネジ取り付け部分の部品強度不足が発覚し、その交換に多くの時間を要した。これからの修繕の結果、混合層係留系を現場に設置できる状況になった。次に問題となったのは、系の抵抗であった。これまでは経費節約のため、9mmのポリプロピレン強化ロープを係留系に使用してきたが、混合層係留系の耐圧深度が500mであるため、300m以上の深さに達する混合層を計測するためには、350m付近に水中ウインチを設置し、150m以上系が倒れることを防がなければならなかった。このため、6mmのダイニーマー製のロープを使用して系を設計し、設置した。6mmのダイニーマー製ロープの張力試験を独自に実施し、系の強度および伸度を測定した。実際に系を設置したのは、北太平洋で最も深い混合層の形成される東経155度、北緯42度15分である。混合層係留系では約10日毎に計測ブイが水深300mから50mまでを観測するように設定し、計測を開始した。1年後に回収する予定ある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 水中グライダー観測の実施について2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤 進一
    • 雑誌名

      東北海区海洋調査技術連絡会報 53(印刷中)

  • [学会発表] 混合層係留および水中グライダーを用いた混合層形成過程の観測2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤進一
    • 学会等名
      2008年度日本海洋学会春季大会
    • 発表場所
      東京海洋大学
    • 年月日
      2008-03-29
  • [学会発表] 水中グライダー観測の試み2007

    • 著者名/発表者名
      伊藤進一
    • 学会等名
      2007年度日本海洋学会秋季大会
    • 発表場所
      琉球大学
    • 年月日
      2007-09-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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