研究課題
基盤研究(B)
黒潮続流前線-亜寒帯前線間海域の混合層形成の実態を把握するため、(1)混合層係留系観測、(2)係留流速アレイによる移流観測を行い、これらの海洋データを(3)気象客観解析データなどと比較することにより、大気変動に対する混合層の応答特性を明らかにする。具体的には、(1)混合層係留系解析混合層係留系の設計及び実地試験を行ない、混合層係留系を用いた混合層形成の実態観測を可能とする。混合層係留系は、海底に設置されたシンカーからロープをガラスフロートの浮力によって立ち上げ、その途中に流速計を、頂上部分(水深300m程度)に水中ウインチを設置し、水中ウインチの稼動によって、計測ブイが数日毎に自動昇降するシステムである。このシステムを用いて、実際に冬季の混合層の発達過程を直接観測する。(2)係留流速計解析上記の混合層係留系の周囲に4系の係留系を設置し、流速計を配置することによって、移流による熱および塩の水平供給量を把握する。これらの観測結果をもとに、冬季混合層形成における水平移流成分の寄与を算出する。(3)気象データ解析客観解析データを用いて、黒潮続流前線-亜寒帯前線間海域の熱フラックス,および塩(淡水)フラックスを算出し、大気を通じた熱塩フラックスによる冬季混合層形成過程への寄与を明らかにする。
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