研究課題/領域番号 |
19340161
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大高 理 大阪大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (40213748)
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研究分担者 |
下埜 勝 龍谷大学, 理工学部, 実験講師 (30319496)
亀卦川 卓美 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助教 (70195220)
吉朝 朗 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (00191536)
舟越 賢一 高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門, 副主任研究員 (30344394)
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キーワード | ダイヤモンド焼結体 / 超高圧発生 / ヒップ処理 / 放射光 / 高温高圧実験 / 複合焼結体 / X線ラジオグラフィー |
研究概要 |
既存のダイヤモンド焼結体アンビルに比べ約8倍の体積を持つ大型diamond-SiC複合体アンビルを、我々が開発したHIP(Hot Isostatic Pressing)を利用する新しい合成方法を用いて作製し、その高温高圧実験での実用化を行う。そして、このアンビルの高いX線透過性、および市販のダイヤモンド焼結体アンビル並みの高い圧力発生能力を利用して、高温高圧下での放射光を用いたその場観察実験、特に高圧液体を対象としたラジオグラフィー実験技術の開発を行うことを目的に研究を行っている。平成19年度の研究業績を以下に述べる。 (1)26mm角のdiamond-SiC複合体アンビルのHIP合成条件の最適化:龍谷大学に既設の小型のHIP装置を用いて26mm角のdiamond-SiC複合体アンビルの合成を行い、反応温度・時間、出発試料の粒径等の最適化を行った。形状のそろったアンビルを再現性よく量産するため、(1)HIP処理前の鋳型の精密成型および(2)HIP処理後の表面仕上げおよび品質管理技術の確立を試み、一応の成功を収めた。一方、我々が従来作製してきた14mm角アンビルの場合と同じ出発試料のダイヤモンド粉末を使用すると、うまく反応焼結ができないことがわかり、出発試料の粒径を新たに最適化する必要があった。 (2)大容量HIPを用いたアンビルの生産:最適なHIP合成条件が得られた後、神戸製鋼所の大容量HIP装置を使用し、アンビルの生産(24個)を行った。 (3)放射光施設での高温高圧発生実験:SPring-8のBL04B1に設置されたマルチアンビルプレスSPEED1500を用いて、高温高圧発生実験を行った。X線ラジオグラフィーにより、アンビルに対する放射光の透過性などを検証した。
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