研究課題
基盤研究(B)
量子化学計算は小さな分子に対して成功を遂げたものの、ランダム高分子やアモルファス固体等の、非周期的な巨大系に対しては無力である。よって、不規則凝集系でも、その電子状態を超効率的にしかも精度良く計算できる計算プログラムを完成させ、生体機能をミクロな立場から機能設計できる方法を構築する。現在開発段階にあるElongation法をさらに発展させ、電子論的な立場からミクロな視点で機能メカニズムを明らかにし、新規機能性バイオポリマーの設計を行う。そのために、まず高精度で電子状態を記述するために電子相関効果をElongation法導入するとともに、蛋白質のアミノ酸配列、DNAの塩基配列データと関連情報、立体構造、機能データを体系的に処理し、解析するための機能設計プログラムを構築し応用を行う。一方で、高分子の導電性を議論するためには、有限系オリゴマーの電子状態からエネルギーバンドを抽出する方法の構築が必要である。そのための基礎方法論の構築と、高分子系への応用を行い、導電性を解析するためのツールを構築する。
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