研究課題/領域番号 |
19350054
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
青木 俊樹 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80212372)
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研究分担者 |
金子 隆司 新潟大学, 超域究機構, 教授 (90272856)
寺口 昌宏 新潟大学, 自然科学系, 助教 (30334650)
浪越 毅 新潟大学, ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー, VBL研究機関研究員 (30452072)
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キーワード | らせん選択重合 / ラダー高分子 / キラルらせん高分子 / 膜 / 高分子反応 / 分解反応 / 自立膜 / 超分子膜 |
研究概要 |
1.「超分子ラダーキラル二重らせん高分子」を数種類合成し、自立膜を得た。 1,2年目同様の2つの水酸基と各種の置換基をもつアキラルモノマー、2つのかさ高い置換基を持つアキラルモノマーに加えて、水酸基やアミド基などの極性置換基を持つアキラルモノマーを数種合成した。置換基としては長鎖アルキル基、芳香置換基、エチレンオキシド基、オレフィン鎖、シロキサン鎖などを選択し合成し、数種のモノマーから、目的の可溶で高分子量で、かつCDスペクトルにおいて大きなコットン効果を示す「超分子ラダーキラル二重らせん高分子」を得ることができた。 2.「超分子ラダーキラル二重らせん高分子」自立膜の選択芳香族環化分解条件をいくつか検討した。 1で得られた「超分子ラダーキラル二重らせん高分子」膜は高選択的に環状三量体を与えた。1、2年目同様に異なるポリマーでこの反応条件をいくつか検討した結果、光照射で不溶部の生じない100%の選択性で反応を進める事に成功した。一方、溶液状態ではこのような反応を起こさなかった。膜状態での反応が重要な要因であることが示唆された。 3.『超分子ポリマー膜』が自立性を持つことを確認できた。 2で得られた各種選択的分解物は、低分子量であるにかかわらず、自立膜性を保持していた。したがって、『超分子ポリマー膜』の新しい調製法を見出した。昨年強度はまだ十分とはいえなかったため、極性置換基を導入した結果、強度の向上が見出された。
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