研究概要 |
近年特に注目されている発光特性を有するπ共役複素環の高効率合成法の開発と、共役分子内の剛直な構造による化合物の熱安定性・発光性の制御を中心とした研究を行った。我々は, 従来法に比べ安全性や原子効率性において優る複素環置換カルベン錯体の新規発生法を利用して対称および非対称2,5-ビスフリルチオフェンやビフランの合成に成功し、それらの発光特性を明らかにした。また、その研究の過程で、剛直なスピロフルオレン構造がπ共役複素環化合物の発光特性を損なわせることなく化合物の熱安定性を向上させることを見出し、その諸物性を明らかにした。
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