研究概要 |
本研究の目的は,静的な方法であったWindowed PSDHIを振動体の動的変位分布計測法に発展させることである.さらに4枚の画像が必要なWindowed PSDHIに比べて精度は劣るが,位相シフトを行わなくてもよい窓関数を用いたデジタルホログラフィ干渉法Windowed DHIを新たに開発し,より高速化を図る. 本年度は,次の研究を行った.Windowed PSDHIを高速度ビデオカメラと組み合わせ、1〜100Hz程度で変動する変位を計測できる動的変位分布計測法の開発を行うため,高速位相シフト装置の設計・製作,高速度ビデオカメラの選定購入,レーザーの購入,高速位相シフト装置と高速度カメラとの同期システムの設計を行った.動的変位分布計測システムの設計と試作を行い,実際の三次元変位計測実験により,三次元変位とひずみ分布を計測することが可能であることを確認した.また,そのためのキャリブレーションソフトウェアとして,Windowed PSDHI用プログラムを改良し,より高速にキャリブレーションを行うことができるようになった.さらに,振動計測装置による構造物の振動時の振幅分布計測実験を行い,本手法を高速振動物体の計測に適用した.
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