研究課題/領域番号 |
19360061
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
古川 勇二 東京農工大学, 大学院・技術経営研究科, 教授 (10087190)
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研究分担者 |
森島 圭祐 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (60359114)
佐久間 淳 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (60274180)
廣田 輝直 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 講師 (60372421)
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キーワード | 細胞接着力 / 細胞剥離試験 / 細胞シート / 筋肉細胞 |
研究概要 |
本研究は、筋肉細胞を駆動源とする有機-無機ハイブリッドマイクロ機械システムの設計・製造論確立を目指し、生体細胞と無機材料の接合とその接合界面の解明を行うことを目的とする。本年度は、培養基板および基板の微細形状が筋肉細胞シートに与える影響の評価実験、および筋肉細胞シート接着力計測システム開発のための基礎実験を行い下記の結果を得た。 (1)筋芽細胞をラット骨格筋より摘出し、プラスチック、シリコンウェハー、ガラス、カーボンなどさまざまな基板上で培養した。その結果、いずれの基板においても、適切な条件下において、筋芽細胞が収縮能を持つ筋管細胞へと分化することを確認した。また、培養基板に微細形状をパターニングすることにより、微細形状に沿って細胞の配向することを確認した。さらに、F-actinをファロイジンで蛍光染色することにより、細胞骨格の配向も確認した。 (2)細胞シートを培養した基板から、力学的負荷により引き剥がすことができるのかどうか確認を行った。ピンセットで細胞シート引き剥がし試験を行ったところ、細胞-細胞間の接着力が、細胞-基板間の接着力よりも強いため基板からシートを剥離させることが可能であることが分かった。また、細胞シート剥離のために、パラフィンやシアノアクリレート系の接着剤による細胞シートとフォーストランデューサの接着方法の検討を行った。細胞シートの接着力評価のため、計測システムのセットアップを行った。
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